長年、サーフィンメーカー「O’NEILL」のウエットスーツ用のバックパックを使ってきた。間口が広くてなんでもねじ込めるし雨に強いのは良いのだけれど、ポケットや仕切りがなくて買い替え時を迷っていた。
ベトナム滞在中に安物のバックパックを見つけて購入してみた。ベトナムは衣類などの布製品が東南アジアでは安くて質も悪くない印象だったので、使い捨てでも構わないつもりで3000円程度で購入。
安物買いの銭失いよろしく、早速ファスナーがぶっ壊れた。ファスナーを締めても開いてしまうどうしようもない症状
買い替えても良かったが買ったばかりの鞄を捨てるのも癪に障る。使えないこともないけど、そのまま使うのも気に入らない。
なんとか自分で修理しようとネットで調べてみた。ラジオペンチがあるとなんとかなるかもとの情報。しかしファスナー止めが縫い込まれており最後までスライダーが下りないタイプなので縫製を解いてつけ直さないといけないらしい。
裁縫道具もペンチも持ち合わせない旅行者には八方塞がりだ。
そこでパタヤでカバン修理屋さんが無いかmapで調べてみることに。バンコクでは幾つかヒットするもパタヤで日本語検索では見つけることができなかった。英語やタイ語でも検索してみたがよく分からない。
それでも意地になって調べ続けると「Shoes Repair」靴の修理屋さんを見つけることができた。「靴屋で鞄直せるのか?」まぁ漢字はそっくりだけど・・すると店の写真に「Shoes & Bag」との文字を発見。早速向かうことにした。グーグルマップに&Bagと追加申請しておこう
午前11時頃到着。店はカーテンが閉まっていて開いている雰囲気は無し。恐る恐る覗いてみるとお父さんが出てきた。翻訳機と身振り手振りで説明すると、職人が今寝てるから午後1時に出直してこいと。話していると次は眠そうな目を擦りながらお母さんが出てくる。バッグを見て「午後4時までに仕上げておく」との返事。預け入れレシートなどは貰えず、バックを置いて一度宿に帰る。不安すぎる対応。
再度指定時間に店を訪れると、今度は娘さんらしき人が店の前に座っている。どうやら修理はこの娘さん担当でお父さんとお母さんは店前で屋台を切り盛りしていた。兼業靴屋さんなのかな。
「修理できた?」と尋ねると、「これね」と徐にバックを手に取り修理を始めた。
「え?4時までに直してくれるってことじゃなくて4時から修理するってこと?」
日本ではありえないタイスタイルだ。
しかし、目の前で器用に縫製を外して、エレメントを整えスライダーをはめ込んでいく。最後にしっかり縫い直して完成。約10分ほど。
対応はともかく、さすがプロの技といったところ。そして料金は60バーツ(約240円)安すぎる。日本で鞄や靴の修理を出すと新たに買ったほうが良いくらいの見積もりが出ることが多い。
完璧に修理してもらってこの値段なら言うこと無しです。ネットでは情報を探すのが難しかったので、パタヤの旅先で靴や鞄が壊れた方は利用してみてください。めちゃめちゃ入り辛いお店ですが、しっかりと仕事してくれます。そして激安です。ご参考にどうぞ
Repair Shoes & Bags Soi Buakhao