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ドミトリーに宿泊しているバックパッカーを「ジャンル分けして人間観察」が楽しい。

雑記

アジアに限らず、世界中を低予算で旅するバックパッカーにとってドミトリーは必要不可欠である。

※今回は同じ部屋を共有して二段ベットなどで宿泊する共同シャワー・トイレのスタイルをドミトリーと呼ぶこととする。(限りなく個室に近いドミトリーも最近は多いです)

特に物価が高く、ホテル代がかさむオーストラリアやヨーロッパなどでは宿泊費の節約が重要になる。

世界中の安宿を網羅した訳ではないが、色んな人間が色んな理由でそこに集まりひと時の触れ合いを楽しんで、また去っていく。

そんなスタイルが性に合う。

何もすることがない一日にそんな人たちを観察するのも面白い。これも自分の中で旅の醍醐味である。

今まで見てきた、東南アジアでドミトリーに宿泊している日本人客を主に個人の体験と観察をもとに、独断と偏見でジャンル分けしてみた。

※限りなくフィクションです。

若者バックパッカー(男子個人)

20代の若者を中心とする一人旅を愛するバックパッカー。まだ社会経験が少なく活発で素直な子が多い。それほど長居するわけではなく好奇心が旺盛だ。沈没しているダメ人間のオーラを全身から発している宿の主のような先輩を見る目も興味津々。最近は日本人の若者パッカーを見かけることは、一時に比べ少なくなってきている。同部屋の同世代とは仲良くなりたいと思っており、話しかけられたり、飲みに誘われたりを期待している。あわよくば奢ってもらえればラッキーと狙っている。地元に帰るとそこそこ友達も多く充実した学生生活を送っていたタイプが多い。少しだけ意識が高い。100パーセントiPhoneを使用している。

若者バックパッカー(男子団体)

数人の友達と宿を節約するためにドミトリーを利用する。基本は友人通しでつるむため日中は部屋にいない。オッサンや一人旅の客にあまり興味がない。女の子二人連れなどが居ればチャンスと思っているが、なぜかあまり上手くいっているのを見たことはない。大半が男同士で遊んでいる方が楽しいと思っているので無理はしない。短期旅行が多いので宿代で浮かせたお金を観光や夜の遊びに費やすパターンが多い。夜は寝るだけと割り切って遅くに帰ってくるので同部屋の人間との交流もあまりしないし、必要ないと思っている。それでも心の奥底に旅先での出会いを期待している。協調性を重んじるので単独行動を極力控える傾向にある。個人的に一番楽しそうなジャンル。

バックパッカー女子

気が強く自立しているオーラを出す。世界中の人々と出会うことを神様がくれた贈り物だと考えているが、オタクやオヤジには近づかない。目の前を平気でバスタオル一枚でウロウロするのは、同部屋の人間を異性として意識していないか、そんなワイルドな自分に酔っているタイプが多い。小さなころから海外志向が強く、日本人でも流暢な英語を使いこなす。そんな自分も好き。自撮りがとても上手で配られる名刺にはインスタのアカウントが記載されている。目力があり口が大きい。二人連れは稀に見かけるが、団体を見ることは無い。

ジェットストリームアタックバックパッカー(コンボ)

上記3つのジャンルが度々一つに団結して生み出される単発的な団体。コンボ技を繰り出し、クレームが来るか宿の備品を壊すまで盛り上がるパリピに昇華することがある。つかみどころがオッサンには分からないのでペースの加減ができない。以外に間口は広く始まると誰でもwelcomeだが、若作りして下手に混ざると一撃でHPを削られ翌日に後遺症が残る。

 

宿の主おじさん(goodタイプ)

何か月も滞在している宿のヌシ的な中年オヤジ。若者バックパッカー(男子個人)には情報収集とゴチ飯目当てに相手にしてもらうが、その他からは煙たがられる。自由に備品を使っても、ちゃんと片付けるなどホストとは上手く関係性を築くことができる。一日中やることがないので共用のリビングで過ごす。地元では話下手だが常連の宿では饒舌。何か困ったことがあれば聞いて来いよと思っているが、ほとんど誰にも話しかけられないので親切心と承認欲求を満たしたいがため、自分から少し上目線で話しかける。しかし、間の取り方が悪いのであまり話は長続きしない。良い人なんだけど少し不器用。

宿の主おじさん(badタイプ)

長期滞在をしているだけで、勝手にルールを自分で作ってしまい新参者に守らせようとするタイプ。自分では規律を作って役に立っていると思っているのでタチが悪い。なぜか若者や女の子を目の敵にして、特に夜間の消灯時間や携帯の通話に関してうるさく注意する。例え良い宿でもネットの口コミで低評価を付けられる宿にこのようなタイプが居ついていることが多い。自分の世界を大切にしたければ自分一人のパーソナルスペースを確保できる宿に泊まればいいのに、なぜかドミトリーで幅を利かせている。自慢話が大好きなので話を聞いてあげると上機嫌で酒を奢ってくれる。変わり者で残念なおじさん。

一人旅おばさんバックパッカー

あまり見かけないが、一人で旅する中年女性。特に日本人では、ほぼ見られずレアキャラ。外国人ではスタイルが良いモデルのような白人おばさんが多い。朝早起きで颯爽とトーストを焼きテラスでコーヒーを飲みながら読書にふける。日中は寺院や観光地をくまなく巡り、戻ってくるとスマホで写真の整理をする。写真は風景画で自分の写真は人には見せない。食事は一日2食。昼はむね肉の乗ったサラダで夜は食べない。ライターの仕事をしている雰囲気を漂わせるが、ただの日記ブログを付けている。地元に年下の彼氏がいると自称する。若い男の子とは仲良くなるが、女の子とは挨拶程度。終日ノーメイク。

生活パターン謎のバックパッカー

稀に見かけるのだが、日中は大抵自分のベットで過ごし、早い時間に寝てしまう。朝方4時位、まだ外が暗い時間に出ていき昼くらいに帰ってくる毎日を繰り返すという謎の生活スタイルを持つバックパッカー。いったい何をしてるのか?港の朝セリでも参加しているのだろうか?早朝ヨガの運営者なのか?話しかけると挨拶はするが、深い話は立ち入ってはいけないような雰囲気を前面に出す。すぐに寝てしまうのでリサーチが困難。夜中に出かけるなら理由も想像できるが。いまだ、謎に包まれている。

たまにバックパッカー

厳密にはバックパッカーではない。普段は短期観光客が泊まるようなプール付きの高級ホテルに滞在している。気分転換で泊まるというより、乗り継ぎ利用で夜間だけ仮眠の為に宿泊する。基本他の客とは交流を持つつもりもないし時間もない。しかし、たまに仲良くなると「自分ももっと若かったら、こういうのも楽しそうだよね」と言うか、「学生の頃は世界を回ったけど、今はもう2泊以上こういうところ泊まるの無理だな~」という2パターンに分かれる。どちらにしてもドミトリー否定派で長期で滞在しているオッサンを見ると、訳ありなんだろうなと同情上目線で接してくる。しかし、別に裕福な訳ではなく地元に戻れば平凡な普通のサラリーマンであることがほとんど。


 

乱暴に大きくジャンル分けするとこんな感じがメインキャスト。

個別に細分化していくと熱帯雨林の昆虫のごとく毎回新種が発見される位に個性的な人たちが多い。

そして、経験上、脛に傷や心に闇を持っているクセが強い人ほど内心は良い奴が多い。

多種多様な性格や人種・文化を持っている人たちと触れ合えるのがこのような宿の良いところ。

特に話さなくても人間観察しているだけでも十分に楽しめる。値段も安いしね。

まだ、利用したことのない旅行者の方は是非体験してみると新しい発見が見つかるかもしれません。

※興味深い新種が発見されたら応用編として逐一報告したい。


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