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人生初「富士山登山」初心者向け吉田ルートでも疲労困憊

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人生で一度くらいは行ってみたい場所や、やってみたいことなどが誰しもあると思う。その中に「富士山登山」があった。

別に登山が趣味って訳でもないし、夏休みシーズンでごった返す時期にわざわざ人気スポットに行くのも合理的じゃない気がして避けていた。

そろそろ、コロナ禍の行動制限も恒久的に撤廃される気配なので、外国人観光客の戻りを前にチャレンジしてきました。

駐車場から5合目までバス移動

富士山の麓に前泊して朝9時くらいに富士北麓駐車場へ車で向かう。駐車料金は1000円。平日だったからか、まだ半分くらいしか埋まってない。荷物を担いでバス乗り場へ向かう

【霊峰富士】って名にふさわしく荘厳華麗な迫力がある。

往復2100円。これに乗って5合目まで一気に上がっていく。

5合目の地点で標高が2300mと下界が34度に対して20度くらい。とても涼しくて気持ちが良い。

いよいよスタートだ。

宿泊地「御来光館」へ

宿泊予定地は山小屋の一番最後「御来光館」事前調べで4時間くらいの工程。始めのうちは整備された歩道に緩やかな傾斜。裾野や湖を見下ろす絶景と心地よい山風に上機嫌で進んで行く。

すれ違う下山客と挨拶を交わすほどの余裕っぷりだ。

因みに各所にトイレは設置してあるけどチップ200円なので小銭を用意しておくと良い。ケチりたい人は駐車場で先に済ませておく。

ほぼ一本道で迷うようなところは殆ど無いけど、数か所他のルートと 分岐があるので標識は見落とさないように進みます。

比較的人工的に整備された道をこまめに休憩を取りながらマイペースで進む。楽勝とまでは行かないけど順調に息を切らして6合目の最初の小屋に到着する。今回は友人と3人での登山。待ってくれていた彼らとここで一度一服する。毎日ジム通いをしているにも関わらず自分が一番最後の合流となった。競争してるわけじゃないのでマイペースが一番と言い聞かせる。

ここまでの道のりですでに中々の疲労感だったが、地図で見るとここから山小屋が続いていたので、目的地は目の前だ!初心者向けの吉田コースだとこんなもんかなと油断した。

7合目付近からが吉田ルートの本番

今考えたら考えが甘すぎた。日本最高峰の霊峰である。初心者コースとはいえそんな簡単に事が運ぶわけがない。ほぼ登山初心者の中年にとって尚更である。

これまでのハイキングコースは一転。急な切り立った岩肌が行く手を阻む

周りの登山客を見渡すと、小学生の子供からご高齢の御婦人まで軽快に登っていく。こちらはすでに限界に近い。なんか自信なくす。

最初は小屋に到着するたびに休憩していたが、最後の方は九十九折のコーナーごとに足を止める始末。結局4時間の予定を5時間半かけて宿泊先へ到着。雨に振られなかっただけでも助かったと思い荷ほどきをしていると、突然の豪雨。山の天気だ。

次々とびしょ濡れの登山客が入ってくる。間一髪とはこのことだ。

因みにこの宿は衣服を干すところがないのでびしょ濡れになっても翌日それを着て頂上を目指さなければ行けない。寝床で干すと怒られます。なんか気の毒。簡単なレインコート干場があれば助かるのに。

到着して少し休憩したら夕食タイム。簡単なお弁当だったけど温かいお茶とコンソメスープが身に沁みる。登山後のビールしかり、この環境なら何でもうまいと思う。

目的の山頂アタック!まさかの起床放棄

一番上のこの山小屋に宿泊しているお客さんはすべて翌日早朝から頂上へ向けて出発していわゆる「ご来光」を見るために仮眠をしている。深夜の2時から3時に起床して5時の日の出を拝みに山頂へ出発する。例外は高山病にかかってしまったり怪我をして下山を余儀なくされる方々のみ。

宿泊登山客組は、ほぼ全員が頂上を同じ時間に目指すため頂上付近が大渋滞する。それを避けるため早めに出発すると激寒の頂上で日の出まで数時間寒さに耐えなければならない。

そんな中、ふとこんな天邪鬼な考えが頭をよぎる。

頂上⇒約3700m
御来光館⇒3450m

頂上から見る日の出⇒御来光
御来光館から見る日の出⇒御来光

だいたい一緒。ここでよくね?

ってことで、体調万全にも関わらず早起き友人をよそ目にお布団に逆戻りして2度寝。

のんびりと温かい部屋で日の出を待ち、御来光を拝ませていただきました。「体調万全で人生初の富士山でそのチョイスをするのはお前だけだ」と後で友人にツッコまれました。

日の出前まで布団に包まっていたので、寒い中代わりに頂上へ向かってくれた友が送ってくれた絶景の星空の写真も載せておきます

さらなる油断「ふくらはぎ潰しの下山」

下山は岩山はほとんど無くて、整備された砂利道がひたすら続く。もう登らなくていい、あとは下るだけと高を括っていた。これが思っていたよりしんどい。前日の疲労に加えて砂利道が滑る。普段使わない足の筋肉が悲鳴を上げる。靴の中にも砂利が侵入して、その度に脱いで履き直す。

上りより下りの方がストレスが溜まる。景色も変わり映えせず淡々と修行僧のように下っていく。

約3時間の工程を4時間かけて下山。数日ふくらはぎの痛みが取れません

ご褒美はやっぱりこれ。帰ってきた5合目で地ビールをいただく

疲れた体に染み渡る、今年一番のビールでした。

まとめ

頂上まで目の前に迫った初富士山で体調万全なのにチェックアウトギリギリまでゴロゴロして最後まで登らずに帰ってくるというある意味他の人には真似出来ない思い出を作って帰ってきました

トータルとしては大満足です。普段できない体験だったし、これから飛行機の上からや東名高速の車内から富士山を見る度に心のなかでこう呟ける

「俺、あそこに登ったんだ〜それは嘘じゃない。ただ登りきってないだけ」と・・

最高の夏休みでした。

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