思い返せば、海外沈没生活のスタートはパタヤからだったが、本格的に長期滞在を始めたのが「プーケット」だった。理由はサーフィンができるとか有名なビーチリゾートランキングで常に上位だとか大した理由はなかったんだけど、多分深層にこれがあったんだと思う
「プーケットのビーチでホテルぐらししてる自分かっけぇ‼」
故に、当初は「カタ」「カロン」「パトン」などに2ヶ月近く滞在した。始めてのビザ延長手続きもパトンだった。
今考えれば「愚かな」選択だったと思う。
まず、金無いくせに身の丈にあってない。あんなところのビーチ沿いなど金持ち観光客が彼女や家族連れで訪れる場所であり、海外生活初心者の貧乏おっさんがイキって滞在できる場所ではない。ローカル食堂風のレストランでも100バーツ以下で食べられるところもほぼないし宿が高すぎる。もちろんそのエリアででも山側に登ればそのかぎりではないんだけど背伸びも甚だしい。今ならわかります。
もちろん、その時もプーケットタウンに2週間ほど滞在したんだけど何故か宿の目の前のスーパーで買い出ししして引きこもる日々を過ごした。プーケット=高いって思い込んでたんだね
時が過ぎて今、こんなにタイの魅力が詰まった素敵なエリアだったことに気がついた。（ビーチライフがビーチのないところに長居するのもなんだけどね）
ブーケットタウンは西海岸のリゾートエリアとは違い。まさに下町。
コロニアル様式の可愛らしい建物やおしゃれなカフェが集まる中心部は完全に観光地化されているが、ごくごく一部。少し離れると完全ドローカル。現地の生活が生々しく垣間見える雰囲気を漂わせながら、田舎特有ののんびりした治安の良さが混在する。かと言って田舎すぎない。東洋随一の歓楽街パトンビーチなどにもたった100円ちょっとでソンテウが走っている。
東京で言えば自転車で銀座まで行ける清澄白河みたいなもんである。
・・・知らんけど
もちろん外国人向け格安コンドミニアムの充実度とかはプラタムナックあたりにはかなわない。プールジム付きってのが少ない気がする。しかし、ローカル飯がとても安くて充実してる。人も良い。良い意味でも悪い意味でものんびりしていて働く人の野心的なものがあまり見えない。まあ世界中田舎町はどこもそうなんだけどね
ローカル飯の充実度を軽くご紹介します。
東南アジア名物「ぶっかけ飯」のお店がそこら中に乱立。とりあえず宿近くにこれがあれば食うに困らない。野菜・肉・カレーなんでもあります。ローカル価格35バーツ〜
弁当屋さんも驚きの20バーツ（パッタイ）〜その他も25バーツや35バーツなど
揚げたての唐揚げがサイズによって10バーツから
安定のおかずテイクアウトも20バーツから
ビールが進むソーセージが1個2バーツと嬉しい価格
もちろんパタヤだけじゃなくバンコクだって探せば同価格は見つかるだろうし沖縄ですら200円の弁当を買うことができる。
しかし、プーケットタウンは中心部から5分歩くだけで、この価格帯のローカル飯が数多見つけることができる。ビーチ沿いとは大違い。正に下町地元民の生活に密着した観光エリアだ。
敷いて言えば両替所やランドリーが少ないように感じたのとボルトなどのバイタクが少ないように思ったけど（グラブバイクは稼働してます）徐々にプーケット名物ボッタクリタクシー業界が改革されているようにいろんなサービスの普及も時間の問題だと思われる。もちろんグラブフードやフードパンダはバンバン利用できます。
過去、ぼったくりタクシー業界との戦いの末、プーケットの東海岸をバスが開通した記事を書いたときに「ボッタクリ利権業界に革命が起きた」とアクセス数が凄く伸びたのを記憶しているが、今となっては当たり前になったしね。
まとめ
住む理由は人それぞれだけど個人的に「住みやすい」と感じたエリアでした。早いもので40代も半ばになりあと数年でリタイアメントビザも視野に入ってきた昨今。本格的な拠点をタウンに構えて、ここからビーチへ通うという選択肢もありだなと感じた滞在でした。
