バンコク最終日にお世話になった友人とその彼女と3人で近くのイサーン料理(タイの北部)屋台レストランへ食事に出かけた。
リクエストしたのはイサーンの鍋料理「チムチュム」
チムチュムに限らず鍋料理は野菜が沢山摂れるので、野菜不足に陥りがちな一人屋台飯生活には嬉しいメニュー。
しかしながら、一人で鍋料理ってのは、量的にも雰囲気的にもハードルが高い。そこで、3人での食事ということでリクエストした。
ローカル屋台レストラン「Ter Sab Woey Shop」
滞在先の近所のローカルレストラン。読み方は分かりません(グーグルマップ表記)
場所
屋根付きのオープンエア屋台レストラン(鍋を注文するときは暑いので扇風機の下を選ぶことをおすすめします)
オープンキッチンの厨房ではキビキビと忙しく焼き物などを調理
メニューは写真と英語が表記してあり、注文は指差しでも大丈夫。
値段的にはソムタムなどは40bahtからと良心的。海鮮など高めの料理もあり品数は軽く100以上はある。
スタッフの接客はとても丁寧で、空になったビールをすぐに注いでくれたり、こんな雰囲気の屋台レストランでそこまでやってくれるのか?というくらいの嬉しい心使い。
チムチュムの作り方
イサーン出身という友人の彼女にチムチュムを作ってもらった。
所詮、鍋料理なので具を放り込んで煮れば良いだけなのだが、日本にも鍋奉行や焼肉奉行などがいるように、作り方にこだわりを持つ人は多い。
正しい作り方などは無いと思うが、やはり本場の段取りで作ってもらうと美味しく感じるもの。
以下、写真と共に説明していきます。
まずは具材と鍋が到着。鍋は炭火で熱せられ中のスープはすでにスタンバイOK。
最初に投入されるのは、タイではよく見かけるミントとかバジルのような葉野菜。バイ・ホラーパーっていうのかな?詳細は分かりません。
よくローカルのタイ人はテーブルに置いてあるこの葉っぱをちぎって食べている。
ここでもちぎって鍋に投入。最初に投入することで香りが立つとか立たないとか・・
次に投入されるのは、棒状の茎野菜。日本ではあまり見かけないけど、これもタイではよく出されるメジャー野菜。
レモングラスやこぶみかんの葉はタイ料理で使うのは知っているけど、ここで出された野菜は全部知らない野菜。
名前を聞いたけど、タイ語なので覚えられない。
まぁ気にせず投入。
次は、多分白菜かな。
おそらく堅めの茎野菜が先で柔らかい白菜が後投入で火の通りが同時になるように調整しているのかと思われる。
それを、箸でスープに沈めて均一に火が通るように溺れさせます。
次にお肉だが、まず玉子を肉の上に割る。(おそらく豚肉と鶏肉。日本では違う種類の肉を同じ鍋に入れるってあんまりないよね)
初めから割られて出てくるところもあるけど、今回は生卵が添えてあったのでこのように割ってください。
そして、混ぜる
なぜ混ぜるのかは分からないけど、多分だけど肉の周りに卵の膜を作ることで脂を閉じ込めて、食感を柔らかくしてると想像してみる。
おそらく、作っている本人も昔からこの方法で作っているだけで理由までは分かってないと思われる。
混ぜ終わったらべったり玉子肉を投入。最後に細めの春雨?米粉の麺かな?を上にかぶせるように入れる。
後は蓋をして、火が通るまで10分くらい放置。
時々、中身を確認して火が通ればできあがり。
お玉でとんすい(鍋用の小皿ね)取り分けて、付属の特製たれに付けて召し上がれ。
その他おつまみには、小さいサザエのような貝をボイルしたものや、定番のコムヤーン・ガイヤーン(タイ風焼き豚・焼き鳥)、ソムタム(パパイヤサラダ)などでどうぞ。
チムチュム付属のタイ風甘辛みそだけでなく、他のおつまみについてくるスイートチリソースやナンプラーに鍋の具を付けて食べても美味しい。時々味を変えて楽しもう。
なんと、お会計は3人で700baht位(2400円位)。一人800円と激安でした。かなり飲んだのにこの値段の理由は後述します。
まとめ
いや~旨いです。毎日、屋台飯で少し飽きが来ているところ胃に優しい鍋料理。ローカルレストランで本場イサーン人に作ってもらうチムチュムが美味しくないわけがない。
折角ローカル飯を楽しんでいるところ、元も子もなくなるけど、できれば日系スーパーで「ポン酢」を購入して持ち込んで食べたいと思ったのは、本場の日本人のなせる業。
ちなみにこのレストランにボトルワインと日本酒を持ち込んで飲んだのだけど、スタッフがマメに注ぎに来てくれたにもかかわらず持ち込み料金が請求されていませんでした。タイ人と行ったからなのか、持ち込み無料なのかは分かりませんが、無料なら是非持ち込んで氷を頼んでお好みのお酒を楽しむことをお勧めします。
もし、有料でも相場は300baht位なので、大勢で行くときは焼酎やウイスキーなどのボトルを持ち込むとお得です。
中心街からは離れるけど、近くに滞在することがあれば一度足を運ぶ価値のあるローカルレストランでした。
ローカル鍋「チムチュム」是非お試しください。