約12時間列車に揺られてダナンからニャチャンへやってきた。
この地で3週間程沈没するのだが、特に見どころが少ないニャチャンで無理に観光する気も起きないし、近隣の目ぼしい場所は昨年に訪問済。
人生はリアルオープンワールドゲームと誰が言ったか、水陸両路で勝手にミステリーツアーを敢行してみた。
まずは宿泊先最寄りのバス停でローカルバスを待つ。翻訳を使って人に聞いたりしながら赤いバスを探す。
目指すは観光客用のスピードボートではなく地元民用の定期船。
バスを止めて運転手に船着き場に行くか聞いてみる。確認できたら乗車。運賃は8K₫(約48円)
空いている車内はエアコンが効いて快適。15分ほど走って下車。
因みに帰りもここからバスに乗ります。そこから5分程歩く。観光客用の船着き場はスルーして奥へ向かう。途中泥だらけの悪路をサンダルを汚しながら越える。
徒歩で向かう設定になってない経路。地元民は皆バイクだ。
まず駐車場に着くと係に呼び止められる。ここで乗船券を買うのかと思いきや、電話でおばさんを呼び出す。これは外国人相手のガイドボッタクリビジネスだった。
やってきた女性がガイドしてやるから300k₫(約1800円往復船代込み)払えと。法外過ぎる提案。スピードボート乗り場と間違って迷い込んだ観光客をカモにしてるんだろう。丁重にお断り。
港で聞き込みをするもイマイチ乗り方や行き先が把握できない。そこでとりあえずやってきた船に行き先もわからず乗ってみる作戦を取ることに。
まさにゲーム感覚。ローカル民を積んだディーゼル船がのんびりと入ってきた。それに生活物資と共に乗り込む。船賃は船内で支払い片道5K₫(30円)まさに地元民の足という価格だ。
着いてみて初めて知る行き先は正面の小島だった。
観光地など全く無い漁民の集落に到着。こういうの本当にワクワクする。もちろん島民ばかりで観光客は皆無
下船してすぐに数件の八百屋と魚屋、食堂があるだけで他には何も無い。
島の奥へ歩いていくと学校もあり子どもたちが珍しそうに目線を送ってくる。
こんなところに外国人は珍しいんだろう。挨拶すると皆元気に手を振ってくれる。ほっこりする。数件の露天や雑貨屋、床屋など以外は全部住居。
乗ってきた船で毎日ニャチャンの観光エリアに働きに行く人達以外はおそらく皆漁師。
車のない細道だけの島を徒歩で縦断するのに10分。島の裏側に辿り着くと、なんか海上のスラムみたいなバラックも見えてきた。
スラムなのか養殖施設なのかわからないけど興味深い。
地元民が集う食堂にふらりと入るとベトナムスタイル床がゴミ箱宴会の隣で休憩。
使われてない井戸もゴミ箱スタイル。
観光客の目線を考え毎日綺麗に清掃されているニャチャンのビーチとの違いが如実すぎる
のんびりドローカルの生活を散策堪能したあとは同じルートを辿って帰ります。
どこにたどり着くか分からないミステリーアイランドツアーだったけど、普通の観光ルートではお目見えできないニャチャン漁村の原風景を見ることができ、面白かった。
万人におすすめするルートではないけど、今の時代スマホがあれば結果どこに行っても返ってくることが可能。たまにはこういう遊び方もマンネリしなくて良い。
ニャチャンの小さな日帰り冒険体験でした。