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日本の若者の幸福度が低い件について

雑記

早朝、宿のテラスでスマホいじりしてると、こんな記事が目に入った。「日本の若者幸福度20カ国中最下位」と。どこの誰がどの程度調査したか定かでないけど、東南アジアを旅していると思い当たる節がある。

バラック小屋が集まるエリアでボロボロのボールを追って裸足で駆け回ってる子供たちの目がとても生き生きしているように見えるのに対して日本の都心の小学生が満員電車通学からの塾通いをしている様子を見ると、表情がどうも対極のように目に映る。もちろん個人差があることは承知しているがそれにしてもだ。

自分の世代に照らし合わせてみる。超氷河期世代と揶揄されるが、誰もが派遣村の炊き出しに並んだわけじゃないし、少なくとも子供の頃はバブル全盛期で海外に比べて相対的に裕福に過ごした人が多かった世代だと思う。

昨今、少子化だの物価高だの騒いではいるが日本の失業率の低さや社会保証・とりわけ手厚い健康保険制度やインフラやセイフティネットを考えると世界最高レベルの幸せを享受できる国の一つとと考えていてよい。

では、何が幸福率を下げているんだろうか?個人的には日本人の持つ協調性がすぎるゆえの排他性ではないだろうか。日本には「出る杭は打たれる」という言葉がある。何かのコラムで呼んだが、議員や公務員の給料が上がると日本では「もらいすぎだ!もっと下げろ」と声が上がる。本来公平性を叫ぶのであれば、周りを下げろではなく「自分たちの給料をもっと上げろ!」が健全なはず。そうして全体が裕福になれば丸く収まるはずなのに村上ファンドじゃないけど儲け過ぎは悪との考えが日本では根強い。(特に地方)

老人は逃げ切りを図り、現役世代はみんなで足を引っ張り合ってるから国民全員で貧しくなっていく。バブル時代に沸いた大人たちを見て幼少の頃を過ごした自分としては、貧しくなっていく大人達(僕ら世代)を見て育った今の若者の心情は測りかねるものがある。そんな中、増税の議論ばかり日々報道されるとなかなかの絶望感である。

しかしながら、若者にはだからといって拗ねてばかりではなく「配られたカードで」幸せを掴み取る方法を考えてほしい。日本のパスポートは10年で16000円だから月額133円で世界中何処へでも入国できる夢のチケットを手に入れることができる。そんな国など稀有である。

今の時代スマホ一台で世界中の国に投資できるし翻訳もしてくれる。インフレとはいえ、冷えた生ビールが100円(最後に行ったカンボジアでは約50円だった)で飲めたり150円で激ウマ飯を食える国なんていくらでもある。タイの物価も高くなったなと嘆く気持ちも痛いほどわかるが、タイでも地方に行けばまだまだ安い場所は沢山あるし、別の国やエリアに目を向ければ尚更だ。

円安や低い賃金の影響もあるがそれに気がついた日本人は続々と海外へ拠点を移しているという。限られた人だけの話じゃない。その権利は日本人なら誰にでもあるはず。

物心ついたころからインターネットがある世代の若者は辞書で調べ物をしていた我々よりもっと情報リテラシーも高いし、年寄りにはどうしようもない時間という武器も備えている。(正に時間とは複利の効果を最大限に活用できる最強の武器でもある)

要は、日本が息苦しいなと感じるならいつでも「世界規模で自分にとって心地の良い居場所を探すことができる時代に生まれた」というメリットを十分に生かしてほしい。

「日本でうまくやれない奴が海外に行っても同じこと」という意見もあるが、これは全力で否定したい。日本でだめだから海外でもだめという発想が駄目なのだ。ありきたりだけど、やらずに後悔するよりやって後悔したほうがいいに決まってる。仮に思った結果にならずとも経験という財産は一生モノだからだ。blogのタイトルロゴにもいれてある好きな言葉「旅にでろ!そうすれば100フィート歩くごとに世界は変わる」である。

そして、一歩を踏み出して海外に自分の居場所を見つけたとき、外から眺める日本はきっと素晴らしい国だということを再認識できるはず。中にいると一番見えづらいのが日本国籍を保有していることが如何に恵まれているかということだ。

お金の心配をする人も多いけど、個人的に数年間の放浪生活を実践して感じたことは、健康であれば心の充実という意味での幸せを掴み取るのにお金はそれほど多くなくて良いということ。

是非、日本の若者にこう考えてほしい。「日本のパスポートという世界を歩くだけで経験値が溜まっていく幸せの靴とギリギリいざとなったら生活保護受給の権利を有するという世界樹の葉」を生まれながらに装備しているのだ。なにも怖がることはない。

なにもいきなり移住するって話じゃない。

まず「旅に出よう」そうすれば日本に生まれたことが不幸せなんて発想は飛んでなくなるはず。

頑張れ日本の若者。おっさんも頑張るから

最後に

ちょっと上司にたたかれただけで『会社員なんてどうせ歯車』とわかったようなことを言う若い人もいるけど、そのくらいのことで夢を捨てるような人は『歯車』になって当然。IKKO

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