そもそも、世界遺産や寺院などを観光することに興味が薄い。
それでも、一応初めての土地に来るとリサーチはする。観光資源がそれほど多いとは言えないダナンの街だが、近くに「五行山」と呼ばれる大理石でできた小さな山(小さい高尾山みたいな感じかな?)があると知り行ってみることに。
五行山までの往復を利用してその日、計画したのは「勝手に一人でトライアスロン」
一人旅も長くなってくると暇を持て余してるのか、勝手に設定を決めて遊んだりするのが上手になってきた。
五行山入口までの往復「BIKE」
宿で借りた自転車。これを駆って五行山まで往復14キロのBIKE
普段はママチャリを借りているのだが、この日はアスリート気分であることを説明して(理解されなかったが)それっぽい自転車を借りた。目指すは一路五行山。道のりは、ほぼストレートで約7km。
初めは炎天下との闘いと予想していた。間違いではなかったが、それ以上に悩まされたのが、「道」
道といっても泥や砂利の悪路ではない。「壁」だ。
何のことかわからにだろうから、まずは写真を見てもらいたい。
一見、走りやすそうな舗装された道路だ。しかし・・・
「壁」
「壁」
「竹」
おおよそ、歩道の継ぎ目とは思えない壁が至る所に存在する。竹なんて全く歩行者を無視したトラップ。
その他に、「穴」「釘」「水没地帯」など数々のトラップが存在している。
とりあえず、自転車のことを考えて作られていないことは理解できた。(誰も自転車なんて乗ってないしね)
車道を走ろうにも暴走族も真っ青の集団スクーターが信じられないほどのクラクションを鳴らして煽ってくる。
出発10分で心が折れそうになった。あきらめずに段を無理やり降りると衝撃で自転車のギアが勝手に変わる。こんなところでチェーンが外れてしまったら完全にアウトなので、仕方なし壁が現れる度に一度自転車を降りて持ち上げる。結局20回ほど壁越えをした。
それでも汗を拭いながら30分程走ると、遠くに目的地が見えてきた。
近くに見えるのだけれど、ここからもまだ距離がある。壁と暑さに耐えて結局1時間位で入山口に到着。
後ろからおばさんに声を掛けられたが、どうぜ物売りだろうと無視していたらバイクでずっとついてくる。
何かと尋ねたら「自分の店に自転車を停めろ」とのこと。どうせ駐車料金をボッタくるつもりなんだろう。
最終的には「ここから先は自転車禁止だから、うちの店までもどれ」って・・・うそばっかり。
何とか振り切ってメインの入山口から一本奥の入り口の食堂で一休み。
下山してからビールを飲もうと思っていたが、あまりの暑さに登る前に飲んでしまった。(これが失敗)
そこのお店のご主人が自転車を見ていてくれるそうなので、そこに駐輪(無料)。店の奥さんが流暢な英語を話すので、色々とお勧めルートを教えてくれた。一息入れて次はトライアスロンで言う「RAN」へ
五行山登頂ルート「RUN」
RUNといっても、のんびり山を登るハイキングだが。
この山は観光客用に頂上付近まで一気に登れるエレベーターが設置されている。
店の奥さん曰く、エレベーターを使うと良い景色が一か所しか見ることができないが、歩いていけば沢山見ることができると教えてくれたので、節約と運動もかねて徒歩で登ることに。
位置口左側でチケットを購入。事前に15000ドン(約75円)と調べていたのに請求は40000ドン(約200円)
普通に言い値で支払ってしまう。
何のための事前調べだったのか、すでに自転車の疲れとビールで頭がおかしくなっていたらしい。
ダナン。とてもいい場所なんだけど少しでも油断すると全方位からプチボッタの弾幕が襲ってくる。
もう一度考える。何のために自転車できたのか?何のためにエレベーターを使わないのか?金額云々でなく、どうしようもなく自己嫌悪だ。
とりあえず、気を取り直して急な階段をゆっくりと登っていく。
大理石の山肌に掘られた洞窟の中を進んでいく。
口コミで「チープで大したことない」みたいなのがあったけど、結構迫力があって楽しかった。
こんな狭いところ登るのか?って感じの穴に次々と観光客が入っていく。
苦戦していた目の前のホットパンツお姉さんを助けてあげると「thank you」とお礼。
こちらこそ目の保養をありがとう。
最初のルートを頂上まで登る。30分位かな。
眼下に広がるビーチ。
登ってきた価値がある絶景だった。
途中で分かれ道がありすべてのポイントを回るのに2時間位らしいのだが、暑さとビールで疲れたのと、帰りの体力を温存するため半分位見て下山。
「RUN」いや「WALK」は1時間位で終了。
その後、先ほどの食堂でホットドックとコーラで昼食を簡単に済ませて、「BIKE」で7キロ復路を走る。なんだか帰りに大きな仏像を見ることができるスポットを勧められたが、まだ「SWIM」が残っているのでスルー。
最後にビーチで「SWIM」
「スイム」は一度、宿に戻ってから水着に着替え、徒歩5分ほどのビーチへ。
ビーチには手ぶらで行くので写真がこれしかありませんが、ビーチボーイがレンタルしているサーフボードを1時間200000ドンでレンタル。(約1000円)値引き交渉可だと思う。明日も来たら安くするみたいなこと言ってたので。
まぁ高いよね。
ぼったくりって言うより観光価格なんだろう。本当はサーフショップで一週間ほどレンタルしようと下調べしていたんだけど波がないので、たまにここで1時間レンタルしてぴちゃぴちゃ水遊び。サーフィンをしているのは、延々続くビーチに初心者韓国人の若者が2人と自分だけ。
きっちり1時間で「SWIM」終了。
まとめ
「バイク」「ラン」「スイム」と一日で一通りこなしたので
、勝手に「トライアスロン」と認定することに。
くだらない、オッサンの妄想一人遊びは、その日の夜にダナンに来て愛飲している300円のベトナム焼酎で幕を閉じました。
おしまい。
仕事ができる人はなぜトライアスロンに挑むのか!?【電子書籍】[ 白戸太朗 ]