この一週間バンコクの友人の部屋に居候している。当然友人は、朝仕事に出かけてしまい、夜は接待なので帰宅も遅く、ほぼ自分が眠りについてからの帰宅だ。
必然的に終日一人で過ごすこととなる。
先週末以外はほとんど何もせずに、買い出しとジムだけで一週間を過ごした。
主婦的目線
まずは、友人の部屋にお世話になっていることで、ホテル代がかなり節約できてとても助かっている。(マジ感謝!)そのお返しと言ってはなんだが、掃除や洗濯やお使いなどの家事をこなすのだが、男の一人暮らしの家事など一瞬で終わってしまう。彼は夜も外食で済ませてくるので、食事の用意も必要ない。
これまで通り初めから一人の時間と決まっていれば、難なく受け入れられるが、
誰かを部屋で待つ生活などこれまで経験したことがない。(待てと言われている訳ではないんだけど)
昨日にこの友人から「今日は早く帰ってくるので、近所で何か買い物して家で飲みましょうか?」と言われたので帰宅まで待機するつもりだったが、時間を持て余したので昼過ぎにラマ3セントラルプラザのtops’スーパーマーケットへぶらぶらとでかけた。
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何を作ろうかカゴを片手に食品売り場をウロウロする。ちょうど良い値ごろ感の豚バラブロックがあった。
(1パック購入でもう1パック無料っていうやつ)
当然時間もたっぷりあるので、じっくり煮込んだ和風の角煮でも作って待ってたら喜んでくれるかと、カゴに入れたその時。
「お客さんと食事に行くことになったので、今日も遅くなります」と友人からLINE連絡。
う~ん。今日作っておいて、明日食べても構わないが、明日も帰ってくるか分からないし、一人でこの量は多すぎるしと思案する。
考えた末にそっと、豚バラをもとの売り場へ返却する・・・・
ああ、その瞬間、主婦の気持ちが分かった。いや僕はその時、もう主婦だった…
※この同性の友人に恋心があるわけではないのであしからず
そして、また昼間ダラダラと過ごし、夜もまた一人で過ごす。
沈没生活と孤独
なんというか、この持て余す時間と疎外感。なんだろう?
一人で感じる孤独や疎外感より、二人なのに孤独って方がその本質に近いのか?
金銭的な問題や生きがいが理由だけでなく、子供がいない夫婦での専業主婦が少ないのもうなずける。
かの、哲学者ヘーゲルが「人間は自由を手に入れるほど孤独に悩まされる」といったかどうかは知らんけど。
望んでこの生活をしているのだけれど、社会と関わって生きている友人と共に過ごしてみると、これまであまり気に留めなかった自由と孤立感のバランスをを改めて考えさせられる一週間でした。
とはいえ、ブログの表題にもなっている沈没生活なんて、そんなもんなんだから、目的通りと言えば目的通りなんだけど。
外こもりに最適な立地
居候させてもらった友人の部屋がある場所は、コンドミニアムにジムやプールも付いているし目の前にはずらっと軒を連ねるローカル屋台。徒歩2分に日系のマックスバリュー。そしてコンビニ、美容室、スターバックス、歯医者、和食居酒屋、中華店、マッサージ。裏手にはショッピングモールなど生活に必要なものがすべて揃っている最高の立地。別に電車や車で出かけなくてもすべて徒歩圏内で完結するエリアにある。
特にこのマックスバリューが夕方になると半額シールを総菜や食材にベタベタと貼ってくれる。ただでさえ安い30baht(約100円)の弁当などが半額で50円に。目の前の屋台がおおむね40baht(約135円)なので、どちらを選ぶか毎日悩むという、節約生活者には嬉しすぎる食事環境。ここなら自炊なしで最低5000円ほどで月の食費を賄えそうだ。
まさに沈没に相応しい好立地。ビーチは無いが住みたいくらいだ。
しかし残念なことに駐在や現地在住者用のこのようなコンドミニアムは半年から一年契約のところが多いので、3か月タームで帰国する自分には住むことが難しい。
友人は平日は仕事に邁進していて、週末だけタイ人の彼女と過ごしているとのこと。(先日、皆でワイナリーへ行きましたが可愛くて良い彼女です)
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なので週末までに彼女の為にも部屋を空けなければならず、名残惜しいがこの居心地の良い部屋ともお別れすることになる。
そんなこんなで、週末には当初の予定通りパタヤへ向かう運びとなりました。
明日は、バンコクも一旦最終日なので、午前中から湯の森でのんびりして最後の晩餐を手作りの角煮、もしくは熟成肉で楽しみたいと思います。(友人が帰ってくればだけどね)
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さあ、二人ではなく一人の孤独を楽しめる沈没生活へ出発。
いざ、パタヤへ。