この一週間ほど、パタヤでキッチン付きの部屋に引きこもって、自炊生活を送ってみた。
真意の程は不明だけど、タイは屋台が安いという理由と、キッチン付きの部屋が高いという理由などから、屋台外食が中心で自炊する人(特にシングル)などは少ないと聞く。
自炊と屋台飯生活をミックスして、実際に試してみた感想をお伝えします。
・・とその前に、自炊生活と言っても、これに関しては個人の趣向の幅がとても大きくて、ベジタリアンの人もいれば大食漢の人もいる。
個人的に費用負担が一番大きいのは「お酒」だと思う。(※今回は、お酒を飲むことを前提としての意見となります)
お酒を食費に入れるのか、嗜好品として娯楽費に算入するとか、人によるところが大きい。
よって、今回の意見は、あくまでも筆者自身における極めて個人的なサンプルから得た感想とだけ、前提条件としてお伝えしておきます。
比較する条件
🔸一日二食(朝昼兼用と早めの夕食)
🔸お米は炊かない(炊飯器が無いので、出来合いのお米かパンで代用)
🔸お酒も食費とする(どの程度の量かは後述します)
🔸栄養のバランスは、感覚的な程度で考慮する。(糖質・脂質・タンパク質をそれとなく配分する。きっちりカロリー計算などはしません)
以上の条件による、大まかな金額や労力。必要な立地条件などを考えていきます。
毎日の朝食(朝昼兼用)
自炊の朝食
基本的には食パンとソーセージやベーコンを炒めたものに目玉焼きを一つ。それを挟んで食べる。前日にキャベツなどの野菜の余りがあれば刻んだり炒めたりして一緒に挟みます。
卵は日本と同じか少し高いくらい、パンはものによるけど小さい食パン(日本のより小さいです)の10枚切り位のは20baht位(約70円)なので、パンだけだと一食4baht(約15円)かな。簡単に計算して朝食は60円位。
これにインスタントコーヒーを入れます。いつも少なめなので一杯5円位かな。計65円。
屋台の朝食
宿泊先の近くにローカル屋台が数件出ているところがあるのだけど、なぜだかここは昼から営業なので今回は参考価格で。
タイで屋台朝食と言えば、お粥(ジョーク)とかかな。とはいえ、朝からやっている屋台では何でも食べることができる。
カオマンガイやパッタイ、クイッティアオなどのラーメン屋、ガパオライスなど、特に朝食だからサンドイッチ屋台が多いとかはないかと。価格は40baht~60bahtほど。(これは朝昼夜共通です。約140円~200円)
価格については、手間を考えなければ自炊が安いですね。
目玉焼き焼いてパンで挟んでお湯沸かしてインスタントコーヒー淹れる手間と、エレベーターに乗って目抜き通りまで買い物に行くのとどちらが手間なのかは人次第ですが、個人的に毎日トーストエッグは食べることができても、毎日朝からタイ飯は少し厳しい気がします。(たまにインスタント麺を茹でたり、トマト煮込みのサバ缶なども利用します。日本でも人気のサバ缶12baht約40円)
早めの夕飯
自炊の夕飯
前提で記載した通り、夕食はどちらかというと晩酌メインのおつまみ的な趣向が6割で、ある程度満腹になることが4割でメニューを考えています。
実際は、殆ど「肉」です。調理が焼くだけで簡単なのとローカル屋台で節約飯だとタンパク質が不足しがちになるから。
当初は野菜不足を気にしていたのだが、屋台でも野菜炒めのメニューは意外に多いし、何を頼んでもよく分からない生でかじる野菜など(白菜やキャベツや茎野菜、香草など)を多めにつけてくれるので。
主にビックCエクストラで購入した参考金額。タイではキロ当たりの金額が表示されていることが多いので、日本でおなじみ100g当たりの値段に日本円で計算。すべてフライパンで丸ごと焼いてナイフとフォークで食べる用の一枚肉。
鶏モモ肉(タイ産)40円~
豚ロース肉(タイ産)60円~
牛肉ステーキ用(産地不明)200円~
(すべて100g単位)
これを一食分300gほど調理します。(多く思われるかもだけど、夕飯単品でこれだけだからね。ちなみに下記写真は150g程で足りなくて、後からもう一枚焼きました。)
鶏肉や豚肉は日本より安いと思います。味に関しては遜色なし。(あくまでもブロイラーなど安価な肉と比べて)
牛肉に関しては日本より高いくらいだが、固くて美味しくないものが多い感じ。一度買って外れたので、それ以降は購入してない。たまたまだったのかもしれません。
それに、人参や玉ねぎなどの野菜を一緒に炒めて塩コショウで味付け。日本と同じく見切り品もあるのでお得。
10bahtで付け合わせ2食分(一食20円)
豚肉300gと付け合わせの野菜で合計200円。
屋台の夕食
基本的に午前中の食事と変わらない価格帯(夜だからといって高い訳ではない)
おつまみにするのでご飯は無しで、ガパオライスの具だけとか野菜炒めなどが袋に小分けにされているおかずだけを買ってくることが多い。(たまにカオニャオ、タイのもち米)
一袋30baht(約100円)これと焼き鳥を5本くらいとかフライドチキンなどを購入。焼き鳥一本5~10baht、(一本当たり約17円~35円)フライドチキンは大きさや部位によって、から揚げみたいなのは5baht(約17円)~KFCみたいなのが30baht(約100円)位。
合計で100baht位(約340円)
ここまでが、おおむね毎日の食事代となる。
自炊 計260円/日(調味料は含まない)
屋台 計440円/日
晩酌のお酒代
お酒に関しても、飲む量もさることながら、どこで飲むかにもよる。
屋台の食事はバービアなどでは持ち込み自由だし、持ち込み料金を払えばレストランでボトルごとお酒を持ち込むこともできる。
ややこしくなるので、部屋飲みと外飲みに分けて考えます。
部屋飲みの場合
すべて家で作った料理をつまみに晩酌。ビールは35baht(約120円)の350㎖缶を1~2本
このブログでは、折に触れてご紹介しているが、タイ産で度数の高いタイウイスキーやサトウキビ原料のスピリッツ(ウオッカかな)をコーラなので割って飲む。
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最近は、ビックCで販売している「NGERN YEOW」という名前の40度のウオッカを愛飲。ボトルで140baht(約500円)
40度のお酒がボトルで500円を切る価格。比較するまでもなく、価格面で自炊圧勝。(家飲みが安いのは当り前ですが・・)
平均してビール2本にコークハイ4杯で合計400円。本当はもう少し飲んじゃうけど・・(コンビニの氷、一袋30円)
バービアで晩酌
外で安く飲むならバービア一択。ハッピーアワーなどで55baht前後でビール一本。タイウイスキーなども60baht~飲めるところもある。ただしウイスキーはおそらく、ショットで30㎖程度。家で作るときはそれの倍くらいで作る前提で計算してます。
ビール3杯にウイスキー2杯(バービア嬢にご馳走するお酒は完全に娯楽費なので、割愛)
適度に酔って、大体1000円位でしょうか。
もちろん、一人淋しく部屋で飲むのと、バーで会話を交えて楽しく飲むのは金額だけでは比べることができない付加価値が加わることは言うまでもない。
まとめ
単純にサンプルとして一日にかかる費用を比べると(日本円)
自炊 660円/日
屋台・バー 1440円/日
大体、2倍程の開きが出たがご覧いただいて分かる通り、お酒代によるところが大きい。単純に食事だけで比べると(一日100円~200円の差)大した差はないような気がする。
乱暴にまとめると、短期旅行者は好きなところで好きなものを食べてください。一ヶ月ほどの滞在でも、それほどの差は出ないのであまり気にする必要は無いかと。
言うまでもないけど、半年や一年の生活となるとその差は期間と比例して大きくなる。
特に栄養のバランスは絶対的に自炊が有利。アジア飯は油を使う料理が多いのと、安い料理はどうしても炭水化物中心の構成になりがちだからだ。
併せて、料理の得意不得意も影響がある。「料理楽し~買い物大好き~」みたいな人は言わずもがな。昨今、大手スーパーへ行けば、殆どの食材が揃うし、昔から言われているほど醤油や味噌が法外に高いとは思わない。アプリでクックパッドでも見れば、何でも作れます。
キッチン付きの部屋は、便利な立地では特に滞在コストがかかるので、どの程度の期間を想定するかで選択が変わってくることも付け加えます。(タイのコンドミニアムは火災防止のためガスコンロはあまりありません。IHか電気コンロになります。特に電気コンロは火力が弱くて少し不満)
結局、お金がたっぷりあれば外食でも美味しくて、栄養のバランスを考えた生活は可能。(和洋中、何でもお店は揃っているしね)
そして、それを言ってしまえば、話は終わるんだけど・・・
こんな感じで、自炊生活をしてみたけど、元来料理が嫌いではない。節約にもなる。好みの味付けで食事ができて、お酒も思う存分楽しめる。酔ったらそのままベットでダウン。
うん、引きこもり沈没生活の理想とも言える生活だ。(コンドミニアムの家賃がずっと払えればね)
このスタイル結構、肌に合っている生活スタイルだと思いました。
一応、節約沈没生活がテーマのブログなので、興味のある方は値段などご参考にしてください。
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