ランカウイのクアエリアから、観光客が集まるメインビーチエリア「チェナンビーチ」へ移動してきた。
以前にも一度訪れているが、イスラムの断食期間だったため、通常営業のチェナンビーチは初となる。
軽く散歩がてら歩いてみたが、色々と惜しいビーチだなという感想。
Cenang Beach
落ち着いた雰囲気のランカウイ島の中で、観光客が集まるメインの繁華街と言っても良い場所。
とは言っても、規模は小さい。余裕で端から端まで歩いて行ける距離(30分位かと)パタヤやプーケットのパトンなどとは比べ物にならない。
それでも、この島の中では色んなお土産屋さんとシーフードレストランやホテルなどが立ち並ぶ繁華街。
惜しい(其の一)
しかしながら、まず一番残念なのが、ビーチロードなのに「海が見えない」
海沿いにはホテルなどの施設が隙間なく並んでいて、通りから海は全く見えません。
海に出るにはホテルなどの施設内を通って抜けるか、一部の開けているところからしか出ることができない。
ヤシの木を並べて、海辺を散歩って雰囲気の通りにすればいいのになぜなんだろう。
計画的な街造りが惜しい。
惜しい(其の二)
次に残念なのが、ビーチに出ても海を眺めながら飲めるバーなどが少なく、レストランはホテルのレストランがほとんど。
ビーチチェアーは並んでいるが、飲みながらって雰囲気が乏しい。(もしかしてビーチが禁酒なのかな?)
ちなみにチェアーは2台でワンセット。一日20RM(約540円)が言い値。一人だと半額にしてくれるそうだ。利用はしてません。
後は、所々にアクティビティーのキャッチがいるだけ。
リゾートホテルのレストランがメインってのは、タイのホワヒンに似てるけど、そんな高級感のある雰囲気ではなかった。
こんな感じで、高めのコテージが海沿いに並んでいるけど、一般客が最短距離で海に出る道がほとんどない。
折角、ビーチが続いているのだから、もっとビーチバーを並べて開放感のある造りにしてくれればいいのに。もったいない。
惜しい(其の三)
更に残念なのが、免税特区で観光客を集めようとしているのに、イスラム系のアルコール不可の店が多すぎる。
何のための免税なのだろうか?イスラム教の国だし、仕方が無いと言えばそうなんだろうけど、折角お酒が安く販売できるのにこれももったいない。
一部のイタリアン系とか中華系のレストランだけしか、お酒を提供していない。残念。
惜しい(其の四)
そして、最後の残念が、ビーチの中心に鎮座するメインショッピングモール「チェナンモール」
場所
中心にあるショッピングモールなんだけど、KFCやスタバや銀行があるだけで、内部がしょぼい。
日本の地方都市のホームセンターより規模が小さい。
なんか、所々シャッターも閉まってるし、何もない。2階にはどこにでもある免税店とレストランが2軒ほどあるだけ。
うーん。何度も言うけど勿体ない。正直海外チェーンのファーストフード目的の人以外が行く価値を見いだせない。
まとめと個人的考察
ランカウイを免税にしたのは、観光客誘致が目的なはず。にも拘らずお酒が飲めなかったり、ビーチが見えなかったりとコンセプトに一貫性が見られないのが本当に残念。
仮に短期旅行者にとって、この島はリゾート施設に泊まってホテル敷地内でのんびりするのが正しい遊び方なのだとしても、お酒を出してないホテルとかもある。(外資は違うけど)
やはり、政府の観光客誘致政策と地元のイスラム系住民との間で色々と調整が難しい問題があるのかもしれない。
免税で誘致しておきながら、観光客のお酒の購入上限を設定しているのも、方向性がブレている証拠だろう。それもエリアによって厳密にカウントしている店とノーチェックの店が混在するのも、なんだかよく分からない。(パスポートナンバーで購入量をオンライン管理している店もあるし、小さな商店ではノーチェックでタバコやウイスキーなどが同じ免税価格で買える)
更に、免税店やレストランもメインロードなのに昼間に閉めちゃってるお店も多数見受けられた。離島の観光地でも外れのエリアならまだしも、メインロードでは珍しい。
パタヤみたいにセカンドロードとかに行けば、雰囲気違うのかと調べたが、セカンドロードが無い。(少し海から離れて探せばローカル店はあります。酒はありませんが)
免税特区の島としてPRをしたいなら、それを生かす街づくりをしてくれたらとても嬉しいのになと思いました。
もしかしたら、日本人の感覚だから違和感があるのかな?これ普通?
文句ばっかり書いたみたいだけど、基本的に島の雰囲気や料理、人柄などに加え、嗜好品が免税という天国のような場所。
個人的に大好きな場所なので希望と応援も込めての意見なのであしからず。
それでも郷に入っては郷に従えとも言うし、この雰囲気を受け入れて数日楽しんでみようと思う。