滞在先の目の前に、昼夜人だかりの行列ができている店を発見した。
どうやらベトナムラーメンの雄である北部の名物の「フォー」と双璧をなす、南部の「フーティウ」の有名店らしい。
フーティウは、ベトナム南部を中心に食べられている、米粉から作られた細くて白い乾麺の米麺。
ベトナムでの麺料理は、外国人にはフォーが著名であるが、フォーは本来北部ハノイが本場であり、南部ではこのフーティウがポピュラーである。
フォー、ブンが生麺で販売されるのに対し、フーティウは通常、半乾燥麺として販売されるためコシのある食感が楽しめる。 歴史 フーティウには、17世紀後期に中国南部からベトナム南部(広南国)へ移住してきた中国人によって広められた粿條(クェティオウ)がルーツとされるものと、同じく中国人がカンボジアに持ち込んだクェティオウが、「クイティウ」としてカンボジアに広まり、ポル・ポト時代にベトナムに「フーティウ・ナンヴァン」(プノンペン風フーティウ)として持ち込まれた。 ウィキペディアより引用
ネットの書き込みに「この店のフーティウを食べるためだけにホーチミンを訪れる」ってのを見かけた。
ちょっと大げさだとは思うけど、期待せずにはいられない。
空いている時間帯は朝一と15時頃と言うことで、夕方早めに訪問してみた。
行列店「Hủ Tiếu Nam Vang Thành Đạt」(フーティウ ナムバン タニダット)
こじんまりしたローカル店で店頭でテイクアウトも可能。
空いている時間を狙って行ったので行列は無かった。
店内は混雑
でも、店内を覗くと地元のお客さんで一杯。ギリギリで一番奥の空席ゲットで着席。15時過ぎでこの客入りは凄い。
シンプルに注文
壁には飲み物メニューらしきのがあったけど、英語メニューとかもなさそうなので恐る恐る注文。(あるかもしれないけど、聞いてないです)
「ヌードルスープ・プリーズ!」
シンプル過ぎる注文に店員さんもOKと了承。
詳しい注文方法は分かりません。ラーメンと汁なし麺があるらしい位の知識。
とりあえず、考えるよりチャレンジするのみ。海外ローカル店の鉄則でもある。
厨房は2か所体制で稼働
店先と奥の厨房の両方で忙しなく注文を裁いている。
ホールの女性たちもキビキビした動き。
人気行列ローカル店で初フーティウ体験
待つこと3分位で出てきた「フーティウ」
見た目は最高に旨そうだ。
ところで、ベトナムのローカル店では何を頼んでも、よくわからない大量の香草やもやしが付け合わせとして添えられるのはなに?
韓国焼き肉のキムチみたいなもんなのかな?
具材は豚肉のホルモン的なのと大きめの海老。その他「謎肉」が沢山入ってます。(多分全部豚肉と思う)
とりあえず、スープを一口。
うん、おそらく豚肉などで出汁を取っているんだろうけど、これは野菜の旨味スープがしっかりと出ている感じ。
無理やりに日本のラーメンに例えてみると「神座」ラーメンに近いスープ。
(ベトナム麺を日本のラーメン店に例えること自体が無理があるけど)
しっかりとした旨味の中に野菜からの「ほんのりとした甘み」が舌を包む。
麺は米粉麺の細麺。それでいてコシもしっかりとある。
もっちりした「にゅう麺」(もしくは温かい冷や麦)って感じかな。
東南アジア定番の調味料でカスタム可能
テーブルには調味料が多数。
ニンニクと玉ねぎのお酢や辛味調味料、胡椒やナンプラーなどお好みで投入。
これは東南アジアのラーメン共通の食べ方。
しかし、デフォのスープに味がしっかりついているので、胡椒を軽く位で特に他は必要なかった。
お好みですね。
ベトナム定番「付け合わせの香草盛り合わせ」
折角の付け合わせだから、得体のしれない香草野菜をドバーっと投入。
青虫かよってくらいの量を提供された葉っぱ達。
流石に全部食べられなかったけど、慣れると癖になって旨いです。繊維質補給にも万能。
香草込みでの全体ボリュームは十分です。(食べ方があってるかは分かりません)
料金も手ごろ
料金は40000ドン(約200円)お得感はあります。使わなかったけど出てくるお手拭きを開封して使うと10円位別料金でとられるらしい。
安いのはそうなんだけど、まぁ最近の東京辺りのラーメン屋さんの単価が高すぎる気もする(ノーマルラーメンで1000円とか)
それでも、日本ラーメンの評価が高いヨーロッパやアメリカの単価よりは安いんだろうけど、庶民の食べ物が高級化するのに一抹の淋しさを感じる。
お腹いっぱいラーメン200円。素敵です。
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食べ終わるころには、店外で待っているお客さんもチラホラ。本当に人気店です。
まとめ
口コミが大絶賛だったので、ハードル上げての訪問だったけど、十分期待に応えてくれる味と値段でした。
あっさりしたスープの中にも濃厚な旨味の出汁が出ている日本ではなかなか食べられない味の米粉麺。
並んでまで食べたいかと言われれば、そうでもないけど宿の目の前にあれば、毎日食べてもいいかなと思えるくらいのレベル。
(仮に日本でどんなに美味しいラーメン屋さんでも、並びませんけどね)
ローカル店の雰囲気抜群で、清潔感もあります。値段も手ごろで美味。
ホーチミン滞在の方は是非一度足を運ぶ価値はあると思います。
空いている時間帯にどうぞ。
次回は汁なし麺に挑戦してみます。
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