連日巷を騒がせている新型コロナウイルス騒動。
もはや、戦後最大の世界危機になろうかという勢いだ。
自粛要請が各地で広がり、夜の街も閑散としている。
以前は東京で飲食店を営んでいた。東日本大震災の時の売り上げ減では本当に辛い思いをした。
今回の影響はそれ以上かと。
個人経営の飲食店オーナーの方々の心境を思うと自分の事のように辛い。
ネットで知った緊急小口融資制度。
役所じゃなくて社会福祉協議会ってところが行っている。(今まで知りませんでした)
生活に困っている人につなぎ融資をする制度。
生活保護などの支給とちがってあくまで貸付。
無利子、無担保、無保証人で借りることができるが、以前は審査も結構厳しめだったと聞く。
今回は、コロナ対策の緊急特例で迅速にかつ間口を広く融資をするとの方針で、特例融資受付が先月の25日から始まった。
🔸緊急小口融資が10万円上限。
🔸総合生活支援が20万(単身15万)×3か月。企業支援とかその他あり。
正直、本当に生活に困っている人に10万円を貸したところで効果は限定的だとは思うけど、経済的にも精神的にも追い詰められた人がノンバンクなどの高利貸しから仕方なく融資を受ける位なら、絶対にこちらを利用したほうが良い。
現に2月からバイトのシフトが激減したので、そんな自分でも受け付けてくれるのかどうかなど、実際に相談に行ってみました。
生活福祉資金貸付制度
詳細は下記PDFファイルリンクで確認してほしい。
新型コロナウイルス感染症を踏まえた ⽣活福祉資⾦制度による緊急⼩⼝貸付等の特例貸付が⾏われます ―3 ⽉ 25 ⽇(⽔)より全国の市区町村社協において受付開始―
新型コロナウイルス感染症による経済への影響による休業等が発⽣しており、これらへの政府の対応 として令和2年3⽉10⽇に「新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策―第2弾―」がまとめら れ、このなかで、新型コロナウイルス感染症の影響により、収⼊減少があった世帯の資⾦需要に対応する ため、都道府県社協を実施主体とする⽣活福祉資⾦貸付制度の特例貸付を⾏うこととなりました。 社会福祉協議会では、貸付の対象世帯を低所得世帯以外に拡⼤し、新型コロナウイルス感染症の影響に より休業や失業等によって⽣活資⾦の必要な⽅がたに対して、緊急⼩⼝資⾦等の貸付を実施します。 3 ⽉ 25 ⽇(⽔)より、全国の市区町村社会福祉協議会で受付を開始します。
事前に最寄りの社会福祉協議会に電話で相談した。
持ち物や打ち合わせ日時のアポを取る。
窓口が込み合っている自治体もあるため、事前予約は必須。
まずは面談
時間前に到着したが、個室へ通されて職員2名と面談。
現在の職業と現状の聞き取りがされる。
特に威圧的なこともなく、どちらかというと温和な雰囲気で進む。
何月ころから収入が減ったとか、今の生活がどうとか簡単な質問に答えていく。
説明されるのが「給付」ではなくあくまで「貸付」なので認識してくださいと念押しされる。
しかしながら、現状のコロナ被害長期化予測を踏まえて後日の申請によっては支払いを免除できる場合もありますと説明も付随でありました。
持参する書類
- 免許書
- 住民票
- 通帳またはキャッシュカード
- 実印と銀行印
- 印鑑証明
- 直近の給与明細
貸し付けから1年間返済免除。(小口支援の場合)1年後から24回払いで口座引き落とし返済とのこと。
生活支援は10年(120回払い)かけての返済となる。両方無利息。
驚きのスピード審査
※詳しい条件や詳細は公式ページなどで確認してください。
全国社会福祉協議会HPリンク
当初から、今回はあくまで「相談」をしに行くつもりだった。
なので、住民票や印鑑証明を用意して行かなかった。(実印登録すらしてなかったしね)
すると、簡単な聞き取りの後「いつまでに書類揃います?」と。
すぐ隣が役所だったので「すぐにでも持ってこれますが・・」と返答した。
「では、お願いします」って。
言われるがままに役所に出向いて、住民票・実印登録・印鑑証明と準備(想定外の手数料600円の出費・・)
そして、書類がそろったタイミングで申込書だけでなく借用書にも記載を促された。
担当者いわく、本来は審査を経て貸し付けが決まった段階で借用書を記入してもらうのだけど(当たり前ですよね)コロナ特例でその場で借用書を同時提出。
つまり、簡単な面談30分で10万円の融資が確定という事(実際は別のところで最終審査があると言っていたが、おそらく形だけかと)
帰り際に口座登録は終わったので1週間以内には振り込まれますとのこと。
驚きと言うか拍子抜け。融資を受けるかどうかの相談も兼ねて訪問したつもりだったのに30分で融資がほぼ決定してしまった。
そして、別に聞いてもいないのに、3か月×15万円の生活支援に関しては「いったん小口融資を受けて、それでも生活が改善されない場合は再度申請に来てください」と言われた。
本当に困窮してる人が10万程度で生活が改善するとは思えない。
たぶん、これが文字通り緊急融資でその次の総合支援が本当の生活支援なんだと思う。
この勢いだと来週に申請してもすぐに通りそう。(予定はありませんが)
その他、企業融資や引っ越し費用支援とかもあるみたい(詳細不明)
まとめ
お役所仕事なのにこのスピード感。本当にコロナ特例なんだなと感じた。
政府の緊急支援対策もなかなか決まらない中、昨日マスク2枚配布って冗談みたいな報道もみました。(ちなみに社会福祉協議会事務所でマスク無料でもらえました。感謝。きっと職員が自分の身を守るためだと思うけど)
飲食サービス業に限らず、すでに職を失って精神的にも参っている人も多いと思います。(先月、自分のバイト先では派遣会社が数十人丸ごと切られてました)
本当に生活に困っている方、たった10万円されど10万円でつながる未来もあると思います。
ビックリするくらい簡単に、そして親切に相談に乗ってくれて、支払いも最速です。
「使える制度は使って行こう」というと誤解を招くかも知れませんが、必要とされている方でもし初めて制度を知った方や悩んでいる方がいれば是非最寄りの社会福祉協議会に相談してみてください。
体験レポートでした。
ご参考にどうぞ。