先日、空き時間に献血へ行ってきた。
特に理由はないけど身内に誘われたのと些細な社会貢献をするため。(健康診断がてらって下心も無論ある)
コロナ禍で健康意識が強まったのかな?
献血それ自体はなんてことない。400g痩せた気にもなれるし。
毎年行政の無料健康診断には行くようにしている。無料大好き。
血液検査では毎日飲酒するのでいつもγ-GPTの値が少しばかり上限を越える。
それ以外はすべて正常値。
血液検査のスクリーニングは次の日から安心してまた酒を飲む免罪符ともいえる。
それも、最近の献血の際の検査結果は翌日にはアプリなどで確認ができる。
手術前の至急検査みたいなスピード。
そこで、同行した兄弟からかなり結果が悪かったと項垂れた様な声で連絡を受ける。
肝機能の値が思ったより悪かったらしい。
彼は以前にも医者に生活習慣(食習慣)を見直すように言われて断酒をしていたが、少し回服するとまた元の生活にもどってしまう。
医者じゃないので良く分からないけど、酒を控えて肝炎の疑いもなく肝機能の数値が異常に出るなら脂肪肝が原因かと思われる。
多分中性脂肪とかコレステロール値とかも酷かったと推測。
そう、彼は立派な「肥満体形」中肉中背ならぬ
大肉・大贅である。
大切な家族なので、なんとかして取り返しのつかない大病を患う前に日々の生活を健康第一に修正してくれないかと考えた矢先。
ネットフリックスで「健康って何?」っていうタイムリーなドキュメンタリーを見つけたので鑑賞した。
「健康って何?What The Health」ドキュメンタリー
※以下ネタバレ含みます
これが、思いの他面白かった。
ざっくりとあらすじを説明してから感想に入ります。
まず、動物性由来の食品なにもかもすべてが体に害であると説く。
大まかにその家畜などの餌に問題があるという理由と人間の身体はそもそも肉などを食べるように作られていないという説明。
数々の分野の専門家やアスリートなどに話を聞きながら説明が進む。
(同時に畜産業が及ぼす環境問題にも触れてるけど長くなるので割愛)
そして、最後には人類を現代病から救うすべはヴィーガン(完全菜食主義)一択であるという流れになる構成。
この手の議論は昔からあるのは周知。
10年周期位で「体い良いとされているあれは実は嘘でした」って話はよく聞く。
でも驚いたのが開口一番「赤身の牛肉・豚肉はもちろん比較的ヘルシーとされる鶏肉も身体に悪い」と始まる
なにやら、鶏ブロイラーは出荷時に食塩水を大量に注射してるのだとか・・
そして、子供に牛乳を飲ませるなと(給食全否定)飲んでも骨は強くならないと。
更に、完全栄養食である卵はもちろん、チーズやあの健康の代名詞ともいえるヨーグルトも身体に悪いと続く。
次に興味深いのは、これらの食に対する研究結果が実験の元証明されているというエビデンス資料を紹介しながら健康促進・疾病予防団体をもやり玉に挙げていく。
病死の大多数を占める原因疾病関連団体である全米糖尿病団体(多分)とか心臓病予防団体、癌の研究団体などのホームページに身体に悪い食材のレシピが推奨されている矛盾した事実。
そして、これらを生産出荷している食肉・畜産団体や大手飲食企業がそれらの疾病予防団体に多額の寄付をしていることを暴き出す。
次は健康の話から利権の話にシフトしていく。
政府は毒と分かっていて不健康な利権食品を国民に食べさせて、製薬会社や医療業界を儲けさせるためにそれが原因で身体を壊した患者に薬を大量に処方するという錬金ループを黙認していると。更に利権業界から政府も献金をもらう。
後半の流れは一気にヴィーガン推しを前面に出す。
持病で苦しんでいる患者がヴィーガンに切り替えたのち2週間で次々と体調が好転し大量の処方薬を手放していくという映像が流れる。
まるでドラマ仕立てのあの青汁のCMのようだ。
ここら辺で「ちょっと野菜多めの食生活に変えようかな」って心境になっているとナレーションは更に
「野菜多めの食生活ではまったくの無意味」と言い放つ。
一口の肉や魚も食べてしまえば効果が無いと。
殺し文句は「すべてのタンパク質は植物から出来ている」
牛肉も卵も元は植物から出来ていて(家畜の主食・餌)すべての栄養は植物性由来で賄うことができ、ほとんどの健康問題がこれで解決できると締めくくる。
最後には植物摂取だけでベンチプレスを200Kg挙げるマッチョなんかも出てきてヴィーガン団体のCMみたいに終わる。
感想・まとめ
ここ最近は、個人的に低炭水化物で高タンパクって食生活が主流。少し前にライザップなどで筋トレブームと相まってプロテインをしっかり摂ろうって感じ。(もちろん野菜も)
ヘルシーで健康的、活動的生活を支える食生活は米を控えめ胸肉多め的な・・
このドキュメンタリーを見たら、肉・魚(動物性タンパク質)完全否定。
たぶん影響されやすい人なら野菜以外はなにも食べられなくなります。
けど少し矛盾があると思ったのは、環境問題のくだりで、地球上の植物には人間が輩出したダイオキシンが多く含まれておりそれを食べる家畜を食べると蓄積された毒が害を及ぼすって言ってた事。
海中の魚も水銀を蓄積してるからダメって。海藻もアウト。
じゃあもう野菜自体も全部ダメじゃん。
もう、健康に生きるためには何も食べちゃダメってことだな。
健康のために食べなきゃいけないけど、食べると健康に悪いというパラドックス。
ヴィーガンって生き物を殺したくない人が植物だけで生きていくって思ってた(そういう人もいるんだろうけど)まぁ家畜産業が及ぼす環境問題が一番の問題なんだろう。
へ理屈言えば植物だって生き物だけどね。
想像だけどおそらく医療業界や食品業界が政界と癒着があるように、このドキュメンタリーのスポンサーにも菜食主義が利権となる企業なんかが付いているんだろう。
捕鯨推進団体と反捕鯨団体のように。言い出したらキリがない。
ヴィーガンってなんとなく宗教チックな思想集団だと思ってたけど、このドキュメンタリーは切り口とテンポが良くて面白く観ることができました。
これから、大肉・大贅の兄弟が遊びに来るので一緒に観賞しようと思います。
野菜だけ食えとは言わないけどこれを見て少しでも痩せてくれたらいいかなと望みを込めて。
自分は健康体なので隣で油まみれのカリカリベーコン頬張りますけどね。