緊急事態宣言下で国民が一致団結して自粛しているらしいことは十分承知している。
しかし、路上飲みはともかく「ソロキャンプ」まで自粛対象とされることには少し不満がある。
とにかく家を出なければいいことは分かるし不要不急と言えばそれまでだけど、国民には文化的な生活を送る権利もある・・はず。
目下、大阪のみならず周辺の都道府県のキャンプ場やバーベキュー広場は軒並み閉鎖。当初調べた限りでは岡山辺りまで行かなければ営業しているキャンプ場を見つけることができなかった。
そんな中、一筋の光。地元大阪府貝塚市にある「渓流園地」という林間のキャンプ場が営業を継続しているとの事。
集団でのキャンプはお断りしているらしいが、距離を取ってのソロキャンプは制限なしとの事。
すばらしい・・というかありがとう。
この場所はキャンプユーチューバーさんに教えてもらって、以前から気にはなっていたが大阪とは言え、南部で少し遠かったので未訪問だった。
季節は五月晴れ。絶好のキャンプ日和。初めてのキャンプ場だが、とても魅力的な場所だったのでご紹介します。
あ、初めにお伝えしておきますが、高規格キャンプ場ではありません。トイレ以外は何もない中・上級者向けの場所となりますのであしからず。
大阪府貝塚市「渓流園地」キャンプ場
買い出しはラ・ムー
まずはキャンプ場の最寄りのラ・ムーで買い出し。
お気に入りの激安ディスカウント店
総菜なんかも90円台。弁当も198円とか東南アジア価格。
とりわけ目を引いたのがスペイン産の赤ワイン
248円ってマジかよ・・嬉しすぎて2本購入。肉だワインだ!激安だ。
自粛ストレスも相まってテンション爆上げ
予約と受付
クーラーボックスに食材と酒を詰め込み一路「渓流園地」へ。
手書きの案内が雰囲気を増す。
山道を進み中央の駐車場に車を止めて、偵察しようとすると、管理人の陽気なお母さんが声を掛けてくれる。
※予約が必要との情報もありましたが、現地で確認したら平日は特に必要ないとの事でした。
土日は駐車場が争奪戦になるので予約したほうがいいかもしれません。
丁寧に敷地内の地図を片手に説明してくれる。
その場で一泊料金総額1300円をお支払い。車が500円で入場料が400円×2日分なのかな?よくわかんない
特に規則は無くて自由。場所は早い者勝ち。トイレ以外の設備はありません。水道も基本無いので水要持参。(チョロチョロ水圧だけど手洗いくらいはできます)
ゴミの持ち帰りとか騒音とかは言わずもがなといった感じ。
敷地は思ったより広い。川の下流から上流まで思い思いの場所でテントを張ることができる。
チェクイン自由(一応12時)チェックアウトは10時半
トイレ・薪販売
トイレは普通。水が出ないので心配だったけど泡が出てきて汚れを落とすシステムのよう。大便器(和式)も泡&汲み取り式でペーパーは備え付けがありました。
薪も買えます。
山中で拾ってる人も多かったのでお好みで。
キャンプサイトと流れる小川
敷地はかなり広いので一度車で色んな場所を回ってお気に入りを探すのが良いと思います。
トイレが中央と下流にしかないのでそれも要勘案。
どの場所も「渓流園」の名にふさわしく、小川のせせらぎが良い雰囲気を醸し出している。
登って突き当りが左右に分かれる場所がある。左側がソロやバイクキャンプ向け。右側がグループ向け。場所によっては車を横付け出来るので嬉しい。
忘れ物だらけで試されるキャンプスキル
キャンプスキルって程の事じゃないんだけど、設営が終わって、ガスコンロで肉を焼こうと予定していたが、到着してからコンロを忘れたことに気が付いた。
仕方ないので薪を購入してスキレット調理をすることに。薪用のナイフとかもないので包丁で代用。
焚き付けには落ち葉を利用する。
最近、コンロ調理ばかりだったので、これはこれで楽しい。
かまどを組んで薪に火を入れる。酎ハイを飲みながら肉を焼く。
適度に焼きあがった肉をアルミホイルで寝かせている間にラ・ムーで買ったワインを開けようとボトルを取り出す。
ここで大変な問題が・・
え?コルクじゃん。ワインオープナーなんて持ってきてない・・
安さに気を取られてまさかコルクとは・・安いワインってスクリューキャップって勝手に思い込んでた。
キャンプ場でワインのコルクを無理やり開ける方法
普通ならこんな時、グーグル先生に助けを斯う。
しかしながらこのキャンプ場、電波が届かない(俗世から離れたキャンプ。それがいいんだけどね)
焼きあがった肉は時間がたてばたつほど余熱が入りすぎて歯ごたえが悪くなる。時間もない、どうしよう・・
でも、絶対に肉とワインはセットだ。外せない。
考えろ!知恵を絞れ!アル中の意地を見せろ!俺。
・・・
・・・
閃いた
まず薪を細く削っていく。
適度に削れたらコルクの上にぶっ差して
ペグ用のハンマーで~
ドーン‼
コルクを無理やり中へ押し込んでしまう荒業。
見栄えはともかくこれで無事グラスへ注ぐことができる。
意地です。
手作りのまな板と森の中の読書
無事ワインを飲むことができ、ホッと一安心。
そこへ地元のお母さんが手作りのヒノキまな板を手売りしにきた。
丁度、以前使っていた100均のまな板を捨てちゃって、これも今日来る途中に買う予定だったのを忘れてたので購入。
1000円が高いか安いか分かんないけど手作りの温もりがあって素敵。大切に使わせてもらいます。
やっと一息ついて肉をつまんでワインを流し込みながらの読書。
川のせせらぎをBGMに森の中で読む「ウォールデン 森の生活」
一時、ミニマリスト小屋暮らしブームの火付け役となった書籍ですね。
こういう場所で読むとより没入感が増す。
場所
まとめ
渓流園地は以前は知る人ぞ知る秘境だったらしいのだけど、昨今のキャンプブームで週末はごった返しているみたい。
静けさとせせらぎが醍醐味のキャンプ場なので混雑しては魅力半減。
やはりお勧めは平日利用が良いと思います。
🔶緊急事態宣言下でも営業中
🔶トイレ以外の設備は皆無だが、それゆえ森の中で一体化する静寂とせせらぎの雰囲気が抜群
🔶大阪市内から1時間強と便利
🔶グルキャンやソロキャンなど向けの場所が自由に選べる
🔶基本予約不要。格安。(携帯電波ナシは人によってはマイナス)
ということで、個人的関西圏でのお気に入りキャンプ場の上位に躍り出た素晴らしいのキャンプ場でした。
リピート確定です。
最後に直火利用の後片付けは念入りにお願いします。自戒を込めて。