海外で長期滞在するにあたって避けては通れない課題がある。
細かなニュアンスが伝わらない、なんだったら言葉が全然伝わらない状況で散髪をしてもらうことだ。
まあ、思春期の子供でもないし一流企業の営業マンでもないので気にすることもないのだが、不安といえば不安だ。
最初は若いお姉さんが沢山いる観光客向けのオシャレな美容室も考えたが、
いや、ここはやはりローカル店で勝負しようと考えた。
かといって年配のお爺さんが一人でやってるようなBARBERも心配だし、
外国人慣れしてないと逆に嫌がられることはないかと散歩がてらブラブラと探していると、ちょうど良さそうな店が見つかった。
悪くない。観光客のあまり通らない通りにあるし、一応モデルの写真も飾ってある。
ハードルは低いはずだ。
勇気を出して中に入ると感じのいいお姉さんが一人で携帯をいじっていた。
カットだけなら200バーツだそう。
700円位かな。値段も折り合う。
お互い英語も片言だ。タイ語も当然分からない。
そうだ、写真だ。
ということでその場で調べる。
あまり待たせても悪いしとりあえずツーブロックで検索。
イメージ的にはこんな感じの写真を見せた。
いつも思うけど美容室とかで、雑誌なんかを見せてこんな感じにしてくださいって指定した写真がイケメンだと
髪型はできるけどそんなイケメンにはならないよ。と心の中で笑われるんじゃないかと少し恥ずかしい気分になる。
写真を見てすぐオッケーと返事をもらい椅子に座る。
バリカン片手に躊躇もなくガンガン刈っていく。
表情は真剣だが手さばきが日本人のそれとは違い大胆にバサバサ刈り倒していく。
やはり、ハサミの使い方とか霧吹きで髪の毛をビショビショに濡らしてざっくり切るところとかベビーパウダーみたいなの振りかけたり昭和の理容室って感じの流れ。
でも、お姉さんの感じはとてもいい感じ。所詮、放浪人のオッサンの髪形だ。
仕上がりのクオリティーよりも感じがいいかどうかが重要だ。
そして、20分ほど経ち終了した。
仕上がったのが
あえて重ねるが、これを希望して
これである
・・・七三分け教の信者なのかな?
終わった後、ハンサム!と言われた。
・・・ハンサム。
やはり昭和だな。
ポマード(最近の若い子は知らないだろうし、自分も使ったことはない)みたいなの塗りたくられてべったり分けられましたが
細かいこと言えばキリがない。
髪形のセットは自分で直せるし失敗しても髪はまた伸びるから。
マイペンライ。
200バーツ。初めての東南アジアローカル散髪だ。良しとしよう。
写真も撮ってくれていいと許可を頂いたので、
感じのいいお姉さん。七三分け教の信者。
そして後から入ってきて髪を切っている間後ろでソファーで見物してたお姉さん(スタッフなのか友達なのかは謎)
何事もチャレンジあるのみ。
また一つ新しい経験を積み、食べ物だけでなく髪型も日焼けもローカルに馴染んでいくことができてうれしく思います。
近々に、きっと来ますよ七三分けハンサムボーイの時代が。