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一人旅の海外で「ぎっくり腰」身動きが取れない絶望と忍耐

雑記

ある日のこと、新たなホテルにチェックインして荷ほどきを終え、シャワーを浴びて溜まっていた洗濯物を湯船で手洗いする事にした。前屈みに洗濯物を取り出すとき腰のあたりにズキッと痛みが走った。その時はあまり気にも留めず、それから辺りの散策をしたりホテル併設のトレーニングジムからプールでひと泳ぎ。おつまみを用意して晩酌といつもの流れで寝床についた。

翌朝、目が覚めると腰に激痛が走り起き上がるどころか寝返りも打てない…来た「魔女の一撃」である。

これまで熱中症が原因と思われる背筋痛は経験済。後は40肩くらいで起き上がれないような腰痛は初めての経験だ。

なるほど、これがぎっくり腰と言うやつか…なんで余裕はない。

海外で、それも一人旅で、ベッドから起き上がることすらできない。絶望の始まりである。

とりあえず昨日の飲酒が激痛構わず強烈に起きがけの尿意を催促する。しかし、たった5mのトイレまでの距離が永遠に感じる。痛すぎて動けない。だからと言ってこんなところで粗相するわけにも行かず、まさに七転八倒で10分かけて這いつくばってトイレにたどり着き用を足す。

え〜っと、こんな状態でこれからどうすればいいんだろう?

冷蔵庫には水が1本。部屋には予備のカップ麺が1つしかない。でいつ治るか分からない激痛。まったく身動きが取れない。

とりあえずベットに戻り、できるだけ痛みの少ない体制でスマホを手に取る。グーグルで「ぎっくり腰 治し方」などを手当たり次第に検索する。どのサイトも2〜3日は安静に。ひどいようなら病院へ。痛みが引いたら積極的に活動再開しようなどと書いてある。なんの助けにもならない情報だ。

買い物に行けないのはもちろんデリバリーを頼んでも受け取りにグランドフロアにすらたどり着ける自信がない。これは忍耐力が試される試練だ。

幸いなのはちゃんとしたホテルに移ったばかりで部屋にはレセプション直通の電話が付いている。(普段あまりこういうホテルの泊まることは少ない)

最終手段はホテルスタッフに助けを求めるとして、とりあえず何もできないのでベットで天井を見つめるだけの空虚な時間を淡々と過ごすしかない。手も足も出ないとはまさ言い得て妙

初日は、なんとか水とカップ麺で次の日の朝まで凌ぐ。翌朝すっかり治っている事を願って目覚めたが、そう上手くは行くはずもなく、症状は改善せず。

2日目はもう食料がない。ホテルの無料の水だけが頼りだ。ふと部屋の片隅に目をやると、ルームサービスがあるじゃないか。天の助けだ。

ホテルで助かった。これが安ドミトリーの上段に宿泊中だったらトイレに降りることもできなかった。想像するだけでも恐ろしい。とりあえず不幸中の幸い。

しかし、なんとか自力でこの困難を乗り切りたい。熟考の上思いついたのが、常備薬のロキソニンをバカ食いしてコンビニまで向かって当面の食料を調達するという力技…ってより、薬技か。

水とロキソニンを3錠(通常は1回1錠)齧ってしばし待つ。なんということでしょう痛みがみるみる引いていくではありませんか。すげーぜ!ロキソニン。それでも完全という訳じゃないけど足を引きずるように最寄りのコンビニへ向かう。よたよた歩きだが気にしてる場合じゃない。

カップ麺とビタミン系ジュースとプロテイン飲料そして鎮痛剤(タイはコンビニで鎮痛剤売ってます。タイレノールとか)を大量にカゴに放り込んでなんとか帰宅。服用後数時間はマシだったが、夕方にはまた寝たきりに逆戻り。

今、涙目で寝ながらスマホでブログ書いてます。とりあえず、なんとなく初日よりは寝返りが楽になった気がするので数日安静にする。せっかくジムやプール付のホテルなのにもったいない(それどころじゃないけど)。

旅先での発熱や食中毒は経験済だけど、そういう症状は安静にすれば回復する目処が立つが「ぎっくり腰」っていつ治るか検討もつかないのが不安すぎる。

まずは常備薬の大切さと健康の有難みをひしひしと感じながら快方を待つのみです。かるくボラれたとか予約済みの部屋が無いとか飛行機が遅延するとか、旅のトラブルはつきものだけれど、今なってみればそんなトラブル体が動かないことに比べれば枝葉末節である(初めて使う言葉だけど)

どうか皆さんもお気をつけて!って書こうとしたが、気をつけようもない残念な話でした。

マジしんど。終わり

追記 あれから一ヶ月経つけど、痛みはともかく常に腰をかばって行動してます

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