少額だけどカジノで勝って、夜のパトロールへと意気込んだ。
普段16時スタートの酒を19時まで我慢してダナンの夜に繰り出す。歩いてお店(KTV)を数件まわってみるが、何だかとても気乗りがしない。そう言えば先日ハノイでも同じ様な気分で結局見て廻るだけで帰ってきた。
一人旅の寂しさを酒と女の子との会話で埋めてもらうのに気乗りがしないはずがないし、カジノで勝った資金を懐に忍ばせていれば尚更だ。歩きながらその原因を考えてみた。
多分カジノの環境が良過ぎたからだ。非日常を演出する小綺麗なホールに可愛らしい女性スタッフ。飲み放題のカクテルやワイン、ウイスキーにラーメンやカレー、点心などが食べ放題。おまけにタバコまで無料。
頭が冴えてる時はカードで、酔いが回るとスロットでドキドキを楽しむ。そしてまずまずの確率で収支プラスで帰る事ができる(少しでも勝ったらすぐに止めるルール厳守だけど)もちろん負けるときもあるが飲み放題食べ放題と思える額で抑えれば納得できる。
それに引き換えキャバクラでろくに言葉も通じない、彼氏に送ってもらって店先でキスしてから出勤してくる女の子に(何度か見た)一杯1000円のジュースをご馳走して、安酒で二日酔いになるのに1万円使うのと比べてしまっているからだと。お金が減ることはあっても増えることは絶対ないし、酔って忘れるから思い出も作れない(自分のさじ加減だけど)
そんな事言い始めたら身も蓋も無いし「今更?」感も否めないが、それだけダナンの清潔かつ大箱過ぎないカジノが居心地が良かったのだ。
更にマラテ辺りのKTVの価格に慣れちゃったってのもある。
節約生活も長年続くと本来楽しいはずの「パッ〜と無駄遣い」ってのがストレスになってくる。年齢のせいか若い頃に比べて刹那的な欲が減退したってのもあると思う。何でも損得で考えるのも如何なものかだが、思ったものは仕方ない。
ということで今回の勝ち分は、沢山歩いた後のマッサージやワインのツマミにもう一品、長距離列車の座席アップグレードなどに振り分けることにしました。
なんとなく遊びのフェーズもこうして変わって(衰えて)いくのかなと一抹の寂しさも抱えつつ、歓楽街を後にして100円の揚げ春巻きをツマミに部屋で自作のラムコークをやりながらこれ書いてます。
お金って若いときに使うべきか、将来の為に節約するべきかって難しいテーマですね。遊んで稼いで増やせればそれが一番いいんだろうけど…持ち家か賃貸派かみたいに即答困難
インフレリスクだけでなく時間や経験とともにお金自体の価値も目減りすることは間違いないが、そうなってみないと解らない。自分の為でなく祖父母が孫に小遣いを与える喜びってそういうことなのか?
見返りを求めず若い娘に貢いだら楽しいのかな?
そう遠くない過去にベトナム戦争の激戦地になった地で馬鹿な事を思い悩む年の瀬の夜でした
おわり