日本にいるとお粥を外食で食べる機会は少ない。大人になるまで風邪を引いたときくらいしかお粥なんて食べなかったし、初めて横浜の中華街へ行ったときに25年前当時1000円のお粥を食べたが美味しさより値段の高さに「一度でいいや」となった
時は過ぎて東南アジアでは屋台朝食などで気軽にお粥を楽しめるし、二日酔いの朝には最高の薬ともなるので愛食している
これまで色々なお粥をアジア各地で食して来たが、それはすべて屋台のお粥だ。今回は本格中華系のお粥を屋台価格で楽しめる行列店に行ってきたのでシェアします。
結論から言うと、屋台のお粥も旨いけどこの店の本格中華粥は別格でした。
グーグルMapの情報で昼の12時OPENとなっているが、何故か土曜日だけ12時30分開店となっている。もちろん開店に合わせて土曜日に来店したが、すでにシャッターの前に数人のお客が待っていた。
とりあえず、並んでお粥を食べる機会なんて、もう一生無いかもしれないので最後尾で暫し待つ。
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時間通りにシャッターが開く。並び方が横広がりなのが東南アジア流
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とりあえず席に座ってメニューを眺める。カウンターにすぐに行列ができたので、テイクアウトのお客さんも多いんだなと悠長に注文を熟考する
店内はエアコンが効いていて快適。
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とりあえず、一番上のおすすめ「A1」のお粥にしようと決める。初めての店はメニュー最初の品が無難かと
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しかし、待てど暮せど注文を取りに来る気配がない
すると、あっという間に満席になる
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よく他のお客さんを観察していると、何やら注文シートに各自記入している。
メニューが挟んであるバインダーを除くと注文票があった。ああ、これで注文するのかと記入して待つ・・・・
が、一向にスタッフは来てくれない
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よく注文票を見てみると「注文用紙に記入してカウンターで注文・支払いをしてください」って書いてある。ミスった!
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すぐにカウンターに並ぶが時すでに遅し、一番乗りだったのに「待ち時間30分かかりますよー」って笑顔で言い放つスタッフ。マレー語と中国語が飛び交う中オロオロしていると、英語が話せるスタッフが来てくれて対応してくれた。
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仕方ない、ここまで来て帰るわけにも行かないし、ましてやゴネる理由も急ぐ理由もない。注文して支払いをしたらテーブルに戻って待つことにした。すると自分のテーブルに他の人が座っている。すでに他に席はない。
そもそも一人で来てる客は自分一人だ。注文する間バックを置いておくのも海外ではご法度。どうすりゃ良いんだ・・何年経っても、まだまだハードルが高い海外の飲食店
なんとか説明して席を譲ってもらって待つこと20分。壁の説明なんかをぼんやり眺めて待つ。ふーん「海南粥」っていうのか・・読めないけど
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注文の品が到着。サイズ小で注文したけど結構なボリュームだ。出汁が効いてそうな色味もいい感じ
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一口豚肉団子とともに口に運ぶ。
食レポって素人には難しいけど、冒頭に書いたように屋台のお粥とは一線を画す味。まず肉団子が旨すぎる。多分これまでの人生で一番美味しいミートボールだと思う
だけど、何がどう美味しいのか上手く説明できない。粗挽きで肉肉しいワイルドな肉本来の旨味が凝縮した感じ
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肉団子以外には豚肉のロース肉かな?脂身の少ない柔らかなあっさり肉も入っている
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そして、このスープ。見た目が豚骨ラーメンスープみたい。豚骨かどうかは分からないけど、じっくり時間をかけて出汁を取ったとお見受けする白湯スープ。かといって決してしつこい味ではなくしっかりとした旨味が口に広がる
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こういう素材の味を全面に出したスープを飲むといつも思うけど、日本の外食って(一応外食業界経験者なので)一口目のインパクトが重要で最初の一口で「ウマっ」って言わせるのが常套
故に「塩味」や「脂身」が強い料理が多い。特に関東地方にその傾向があると思う
マレーシアで食べる中華系料理やベトナムの麺料理のスープは一口目はあっさり感じるが、進めるほど旨味を感じて最後のひとくちが一番美味しく感じる。日本と逆
文句なし。一気に完食しました。
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料金は9.8RM(約350円)自分史上この価格ならナンバーワンお粥認定です。(ナンバーワンしょっちゅう更新するけど)
ほんと、美味かった(マラッカに来てそればっかり言ってる)
中心部からは少し離れるけど足を運ぶ価値あります。来店はOPENと同時をおすすめします。ご参考にどうぞ
※記事下部に東南アジアお粥探訪レポートリンクあります