老後の資産の取り崩しって、地味に難しい。
貯蓄したお金、あるいは資産運用で増やした財はいずれ使わなければ意味がない。
財というほどの資産を持ち合わせていないが、できるだけ有用に使い切ってあの世に行きたいと思っている(だからこんな生活してるんだけど)
資産をリタイア後に定率で崩す方法は知っていたけど、相場が悪い年に同じペースで崩し続けるのは、どうにも抵抗がある。定額ならなおさら底値で売るようなものだからだ。
そこで知ったのが、バンガードが提唱する「ダイナミック・スペンディング」という方法。
その年の運用成績に応じて取り崩し額を調整するが、増やすのは前年比+5%まで、減らすのは-2.5%までと、上限と下限を決めておくやり方。
難しい公式じゃない。中学を卒業してれば理解できる方法
仕組みは簡単。問題は計算である。
そこで、まずGeminiのNotebookLMに、ウェブ上の資料を20件ほど調べさせて、仕組みと計算ルールを書き出してもらった。

こんな風にプレゼン資料風の図解も作ってくれて理解しやすかった

次に、そのルールをもとにExcelの計算表を作ってもらった。パラメータを入れれば30年分が自動で計算される表である。

ここで多分25年ぶり位にExcelを開く羽目になった。基本は覚えてるけど色々調整するのとか無理
触ってみると、まず「数字だけ消して数式を残す」方法が分からず、ブラウザ版無料Excelにはその機能自体がないことも知った。まぁ使える人には簡単にできるんだろうけどね
さらに毎年のリターンを「%」で入力する作りになっていて、年末の残高から逆算して率を出す作業が面倒だった。
取り崩した後の残高に掛ける率を、毎年自分で計算するのは正直しんどい。
そこで相棒のAI秘書にファイルを渡して、作り直してもらった。

入力するのは「年末の実際の残高」だけ。リターンは自動で逆算表示され、未入力の年は想定リターンで先まで計算が流れる作りになった。
「これで十分」と思った直後、ふと思った。AIに頼めば、これアプリにもできるんじゃないか。

お願いしたら、本当にアプリになった。

「できたよ」っていとも簡単に…
開くと今年の取り崩し額が大きく表示され、30年分の残高推移のグラフ付き。
年末に残高を1つ入力するだけで、翌年の取り崩し額まで自動で出る。パラメータを変えれば、その場で全体が再計算される。

ここまで、たぶん10分くらい。
考えてみれば不思議な分業だった。人間(自分)の仕事は「面倒くさい」と文句を言うことくらいで、調査も計算表もアプリ化も、全部AIがやった。
でも、その「面倒くさい」の一言がなければ、使いやすい形にはならなかったはず。多分。
25年振りにExcelを開いた人間が、その日のうちに自作(正確にはAI作)の資産管理アプリを持つ時代になった。
便利さに感動しつつ、ちょっと怖くもある。
しかし、アプリは10分でできたが、取り崩す資産がない。財布を買ったら入れるお金が無くなったみたいな・・・
取り崩しの方法や管理で悩んでいる方の、ご参考にどうぞ。

