約一ヶ月の滞在となったランカウイ島。
免税特区で酒飲みには天国だったが、やはり田舎町。少しのんびりしすぎて徐々に物足りなさを感じてきたので、気分転換にお隣のタイ・リペ島へフェリーで渡った。
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タイのリペ島と言えば、知る人ぞ知る「タイ・最後の楽園」と呼ばれている。(世界中に最後の楽園を名乗る島は沢山あるけど)
バンコクなどのタイ中心部から見れば、最果ての地なのだが、逆にランカウイから向かえば船で一時間とちょっと。
昔、東京で「駅から遠くてもいいので、安い物件を探してください」と頼んだ時。「お客さん、東京はどこかの駅から離れると違う駅に近づくので無理ですよ」と言われてショックだった、お上りさん時代をを彷彿とさせる立地。
バンコクから見れば最果て、最後の楽園なんだろうけど、マレーシアから行けば近所の島なんだよね。
ってなことで、陸路での国境越えは何度か経験があるが、初めての海路での国境越え。
思いがけず色々と苦戦したので、ご参考の程に。
最後の楽園リペ島へ
片道のチケットは、事前にインターネットで予約。宿の人にプリントアウトをお願いして出航90分前にランカウイフェリー乗り場へ到着。
船でもチェックイン作業が必要
予約表をもって乗り場に向かうも、外でチェックインをしろと追い返される。
そうか、船とはいえ国境を越えるので飛行機と同じくチェックイン作業が必要らしい。
色んな人に聞きながらリペ島行カウンターへ到着。これがまた分かり辛い。
港の入り口を中に入らず、入口から向かって右に歩くと小さな張り紙が。
分かり辛いわ!
「KOHLIPE OFFICE」って、これじゃわかんないよ。(ちなみにKHOとはタイ語で島の意味)
ここを入って2階へ上がる。
リペ島チェックインラウンジと壁に表記
これ、貼るなら下の入り口だろ~。と小声でツッコミを入れてみる。
チェックインカウンター
カウンターには欧米人などのリペ島行を待つ観光客が並んでいる。
まず、システムが良く分からないんだけど、予約表とパスポートを渡す。
すると飛行機と同じ入国カードをと引き換え番号札を渡されるので、入国カードを記載して番号札をカウンターに戻って渡すと、パスポートと正式なチケットが返却される。
やっぱり、どういう理由か良くわからい。とにかくここで一度パスポートをチェックする。回収する意味あんのかな?
まぁ飛行機のチェックインと大体同じ。
そして、チケットをもって乗り場へ向かう。(難しい場所ではないが、分からない場合はチケットを見せて聞けば皆親切に教えてくれます)
国内線と国際線の表示が。空港じゃないのに新鮮。internationalとdomestic。
ここで出航まで時間つぶし。他の客は免税店などで買い物してましたね。
時間が来ると「リペ~」と大声で知らせてくれるので、出国手続きの列へ並ぶ。
予期せぬ出国拒否
ここも飛行機と同じようにパスポートチェックのカウンターが4台程並んでいるので、空いている列へ並ぶ。
前のお兄さんが名前の記載ミスでトラブルのようで、ずいぶん待たされて最後の出国審査となった。
そこで、いきなり予期せぬ事態に。
出国審査の女性がパスポートを徐にチェックした後
「あなた、オーバーステイしてるわよ」
と、パスポートを投げ返される。一瞬パニックに。心当たりが全くない。いつもビザの期限には細心の注意を払って移動計画を立てている。(とはいっても、この間のタイ滞在は出国期限ギリギリ30日目のフライトだったけど)
その後は、超早口の英語で捲し立てられる。突然のことでこちらもパニくってるので、意思の疎通が全くできない。
マレーシアの出国なのにインドネシアがどうとか言ってたような。夏に訪れたインドネシアとかでも空港でスタンプ押し忘れとか、信じられないミスがあると良く聞くからそれなのかな~などと考えるが、今更どうしようもない。
とにかく、そんなはずはないとスタンプを確認するが、まだゆうに60日以上期限が残っている。
出船時間も迫っているし更にオロオロしてしまい、ただ立ち尽くす。
すると、なぜか分からず「しかたねーなー」みたいな態度で普通に出国スタンプを押して「はやくいけよ」みたいな感じで追い立てられた?
・・・何だったんだ?
職員の手違いでオーバーステイスタンプとか押されて、今後毎回説明することになったら面倒だな~とか要らぬストレスを抱えたまま進む。
後から何度もパスポートを確認したけど、オーバーステイなど全くないし、スタンプもいつも通り。
そして乗船前にまたパスポートを職員が回収する。
次に手元に戻るのはリペ島の入国審査時。これも良く分からないシステムだが、郷に入れば従います。
とにかく、結果何事もなかったので気を取り直して出航。トラベルのトラブルは付き物と誰かが言ったか知らんけど、結果良ければすべてよしということで。
スピードボートから木製ボートへ乗り換え
小型のスピードボート。揺れも少なく快適だけど冷房が効き過ぎで寒かったので、上着は必須です。航行中景色は見れません。
一時間と少しで島へ到着するが、港が無いため木製のボートへ乗り換えて上陸。下船時に足が濡れるので要サンダル着用。
ボートの上から海面を覗くと、下まで透けて見える透明度。
久しぶりに透明度の高い海面を見てテンションもおのずと上がる。多分、水深5M位かな。
パタヤビーチと言うメインのビーチに乗り上げて下船。(あのパタヤと同じ。パタヤって雨期のはじまりは風が南西から北東に吹くって意味なんだって)
ビーチでの入国審査
ここから入国審査が始まる。
何が新鮮って、ビーチに置いたテーブルの上に乗船客のパスポートを並べて順番にインタビュー。
青空イミグレーション。斬新。
ここで順番にパスポートを返却されて、帰りのチケットの有無や滞在先を聞かれる。(復路チケットは無くてもOKでした)
奥へ行ってスタンプをもらって、出口で入島税を支払って終了。(入島税200baht・・700円位?お高めです)
なんとか無事到着。後から考えればちょっとしたトラブルも良い思い出なんだけど、現場ではヒヤヒヤものです。
まとめ
今回は、初めての海路国境越えにも関わらず、子慣れたタイ入国と高を括って下調べなしで向かったので、色々と戸惑うことが多かった。
「オーバーステイ」の件は未だに意味不明だけど。
それと、陸路や海路ではビザの期限が15日間と聞いていたけど、普通に30日間のスタンプが押されました。(再度入管に確認したが30日でOKとのこと)
次の予定が34日後のバンコクからのフライトなので、結局その前に一度国外へ出るか、延長しなきゃいけない事に。
事前にわかっていれば、調整してから上陸したのに・・・
やはり、事前調査大切ですね。
とりあえず、無事リペ島上陸となりました。次の予定は何も決まってない片道切符なので、今回の反省も踏まえて予定を考えつつ、最後の楽園を楽しもうと思います。