第一回目の緊急事態宣言下でDIYがブームになったことは記憶に新しい。
世間様の流行りにもれず持て余す時間を使って色々なDIYに手を付けた。
部屋のリメイクならいざ知らず、キッチンのリフォームまでやってしまっては、狭い実家の中で手を付けるところもなくなってしまった。
中が駄目なら外に目を向けよう。国内だけでなく海外に繰り出そう!元来の当ブログの発足精神にも繋がる発想の原点だ。(大袈裟)
「墓石」のリメイク
実家から100km以上も離れた場所にある墓石のリメイクをしようと思いつく。
基本いくら自粛中の時間を生かしたDIYとはいえ「墓石」にまで目を付ける御仁はそう多くはないだろう。
なんだか罰当たりな気もするしね。
そういえば、子供の頃は墓参りに行くのがとても苦痛だった。折角の休日は友達とゲームなどして遊びたい。
その貴重な休みを墓石を拝んで線香を焚く為だけに台無しにしてしまう。
父親から人は死んだら「無」になると教わってきた。
なのにどうしてそんなに無駄なことをするのかも解せなかった。
時は流れて大人もおとな、中年ど真ん中の年齢になり最近ではたまにキャンプついでだが一人で墓参りにも行くようになった。
特に強い信仰心がある訳でもないし、死後の魂も信じていない。それでもなんだか先祖が眠り、いずれ自分も納骨されるであろう墓石とその墓地に愛着を感じつつあるのも事実。
大人になるってことの一環なのかな。
ともあれ、たまにしか行かないし墓石の掃除を兼ねてリメイクを施しに向かった。
墓石リメイク道具購入
一般的なブラシなどは100均で購入。
塗装が剥げて読めなくなっている彫刻部分を再塗装するために水性のつや消しホワイトラッカーと万能パーツクリーナーをホームセンターで購入。
墓石名や家紋の剥離と再塗装
それほど古い石ではないけど数十年の風化で塗装が剥げて文字が読めなくなっている。
親戚が分骨されている墓誌(名前等を彫刻する板状の板碑)。故人で会ったこともない人もいるけど一応プライバシー保護で名前は伏せてます。
最近亡くなった叔父の遺骨を分けてもらって納骨も済ます。流石に彫刻は石屋さんに持ち込んで頼みました。(自分で持ち込むと1万円以上割安になる。凄い重いけど・・)
綺麗に表面をパーツクリーナーで掃除して、古い塗装を真鍮ブラシ(100均)などで削り落とす。石を削ってしまわないように注意。
マスキングしてラッカーで塗装。素早く周りの塗装をふき取る。
読めなくなっていた文字が浮かび上がる。
中々の出来栄えだ。
次は家紋。先祖は元々東北の農家の家らしいので家紋ってあれでもないけど、見栄えは大切。
古い塗装をブラシで剥がして塗料のノリを良くする作業
こちらも上から塗装。途中から養生テープめんどくさくなってダイレクトスプレーに。ごめんねご先祖様。
余分な塗料を丁寧にふき取って完成
同じように家名の部分も塗装する。
後は雑草取りとか周りを掃除して、お線香をあげておしまい。
簡単です。
まとめ
墓石のリメイクなんて、誰の参考になるか分からないけど、墓石屋さんに頼んだら一列で数千円、全部で数万円する作業。
自分でやれば全部で千円位。
愛情込めてメンテナンスすれば、ご先祖さまも喜んでくれるはず。
決してお金をケチってやったとは口にしません。
天国の皆には敬う気持ちを。
生きている僕らには現金コストカットが大切です。
南無~