海外移住にあたり、生活費が低予算と限られている人間にとって食費は日々のやりくりの中で重要なファクターである。
しかしながら、40代前半。
そう、言わずもがな「デフレの申し子」世代である。
出費を最大限節約して、不況の波を耐えてきた世代。低予算どんとこいだ。
子供のころ日本の物価は上昇するのがあたりまえだった。自分が成人してからはみるみる物価が下がった世代。
特に外食チェーン店のそれは目を見張るものだった。
東南アジア屋台と日本のチェーン店
よくよく考えてみれば各社牛丼チェーン店は300円~400円で牛丼が食べられる。
味や量はもちろん東南アジアのそれと比べての衛生レベルは本当にすごい。
保健所に許可を取り、食品衛生管理者を置き、本部からの視察もありエアコンが聞いて安全な水が飲めて煌々と輝く明るい店内で清潔な食器に盛られたそれが300円ほどで食べられる国を先進国・途上国含めて他を知らない。
300円ならタイなら90バーツ・バリ島なら39000ルピアである。
もちろん東南アジアの屋台では100円で飯が食えるが、衛生面などのクオリティから見れば、日本の足元にも及ばない。
東南アジアは、良いものは高く、路上の屋台でハエがたかっているようなもの(例え話ね)は安い。実に分かりやすい。
日本は、安いものも衛生的で、いい意味で価格に見合わないサービスを受けることができる。(水だったりおしぼりだったり)
外食を利用する立場から見れば、日本最高である
東京散策で見かけた、異常な外食デフレ価格
麗らかな春の日差しに誘われて、ふらふらと隅田川沿いまで散歩した。
途中浅草橋駅で見かけた、日本の外食コストパフォーマンスを思い知らされる店がそこら中に乱立する。
串カツ90円~
このお店の隣に鳥貴族があったが、鳥貴族とサイゼリヤはもはや日本の宝といっても過言ではないと・・・勝手に思う。(鳥貴族は値上げして減益らしいけど)
プレモル199円
199円→60バーツ。パタヤのウオーキングストリートハッピーアワーといい勝負か。
この間、北千住でハイボール50円って店を見かけた。
一応東京だよ?時代は戦後か?
極めつけはこれ。から揚げ食べ放題100円!
お酒を頼んだら無限にから揚げを食べられるらしい。
デブ歓喜。(から揚げだけをそんなに食えないだろうが・・)
東京は家賃が高いが逆に考えれば銀座で食べても田舎で食べてもマクドナルドの100円バーガーは同じ値段。
ということは、維持管理費から見る費用対効果は消費者としては、銀座で食べる100円マックが最高のコスパということになるのかな。(そんなこと考えて食べてる人いないと思うけど)
海外節約長期生活を予定しているが、いろんな意味で離れがたい東京でもある。
聞くところによると先進国でこれだけ長期間物価が停滞しているのも日本だけらしい。
東南アジアは毎年すごい勢いで経済成長をし、物価も上がり、所得も増えている。
それでも少しづつ食料品などの物価は日本でも上昇しているという。伴って賃金が上がるかは不明。
もしかしたら、このまま経済の停滞が続くようなら、日本と他の国の物価の差を上手に生かして差益のメリットを享受できる生活ができる時間もそう長くないだろうと一抹の不安も感じる。
そういう観点からでも、「そのうち」ではなく「今すぐに」が必要なのかもと感じる、都内散歩でした。