以前にも少し触れましたが、フィリピンという国があまり好きではなかった。
●まず「治安」
マニラは治安が非常に悪いと周囲に散々脅されていたこと。
そして実際にマニラの中心部は決して治安が良い雰囲気ではないと自らも肌で感じたから(実際に危ない目にあったことはないけど)
●次に「料理」
日本だけでなく世界中で「タイ料理」や「ベトナム料理」は人気が高い。
しかし「フィリピン料理専門店」なるものをほとんど見かけない。よって「美味しくない」と思っていた。
●もう一つは「インフラ」
空港からのエアポートレールがない。
オマケに悪名高いボッタクリタクシー&大渋滞。空港の評価も軒並み低い。
●そして「人」
自ずと「治安が悪い=人が悪い」と思っていた。
しかしながら、今回数週間滞在して見て完全にその思い込みが間違っていると感じた。
一気にこの国のファンになりました。今のところ「タイ」「ベトナム」「フィリピン」が個人的に東南アジアAグループです。
(次点でバリ島かな)
では、印象が変わった理由を順にあげていきます。
フィリピンの治安について
のっけからアレですけど、他の東南アジア諸国と比べて決して治安が良いとは断言できません。
もうこれは、犯罪率のデータからも一目瞭然・・と思っていたがこんなデータも。
東南アジアで最も安全な都市トップ10にフィリピンの4都市が選定(フィリピン) | ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース
実際にはマニラ市内でも場所によると思います。マカティエリアなんかは夜でも全く危ない雰囲気はありませんでした。
そして、都会の中心部以外(離島など)は逆に治安良すぎるだろって位のんびりした空気が流れます。
7000もの島々からなる国なので、フィリピンすべてが離島で形成されているといっても過言ではない。
都市部の歓楽街や路地裏に気を付ける。これはどこの国でも同じ事。
それ以外は、他の東南アジアの田舎町と何ら変わらないと思う。
ジプニーや電車に乗りまくったけど、全然怖い雰囲気はなかったです(利用したのは昼間だけだけどね)
フィリピンの料理について
これも完全に誤解してました。
フィリピンはどこの食堂へ行っても「醤油」が置いてある。
すなわち料理のベースに魚醤(ナンプラー)ではなく醤油(ソイソース)を使っていることが多い。(ナンプラーもあるけどね)
アボドという鶏肉や豚肉を煮込んだ料理は和食のそれに近い味でまったく違和感がない。そして美味しい。
短期旅行で遊びに来れば「激辛」「パクチー」などを楽しめるだろうが、長期滞在となるとこの「違和感がない」というのがとても大切になる。
更に個人的好みで言えば、「味がしっかりしている」つまり「濃い」料理が多い。
もちろん「米が進む」すなわち、「酒が進む」のである。(あと酒が安い。食堂で飲んでもビール100円とか)
酒好きとしては、酒の肴が充実しているとも言い換えることができる。これはストライク。
一瞬で虜になった「シシグ」これも滞在中何度食べたことか。
そして、これからも何度も食べることうけあい。
そしてローカル食堂(カレンデリア)では一食50ペソ(約100円)と東南アジアの最安値圏を維持している。
世界に誇るタイ料理をディスるつもりはないけれど「必要以上に辛すぎる」イサーン料理なんかよりは毎日食べて飽きないのはこちらかと。
米が多いのはともかく「肉料理」がたらふく安く食べられるのも良い。
他のアジアでは屋台で安く「肉料理」をたらふくってのは難しいと思う。
フィリピンのローカル料理「豚のアドボ」ボリューム満点で美味しいトロトロ豚の角煮。
これが300円。なぜ今まで誰も教えてくれなかったのか…
旨すぎる。 pic.twitter.com/a9A3TeUjSP— ビーチライフ🌴世界のビーチで沈没生活 (@beach_life40s) October 7, 2019
フィリピンのインフラについて
ごめんなさい。これについては褒めるところが見当たらない。
東南アジアの都心部はどこも渋滞問題を抱えているが、せめて空港に鉄道をつなげてほしい。
強いて言えばジプニーが9ペソ(約20円)と激安なこと位かな。でも朝夕は渋滞で使えません。
そして、狭い、暑い。
今後の改善に期待したい。
それでも飛行機については各都市のLCC網が発達しているので2000円とかで飛べちゃいます。
でも、すぐ遅延する。
やっぱり褒めるまでとはいかないか・・
フィリピンの人について
「関わった人々の印象」を基にした感想なので完全に主観です。
「微笑みの国タイ」と言われて久しいタイ王国だけど、個人的印象としてはちょっと洗練され過ぎてきたというか、外国人に対して「擦れ感」「こ慣れ感」が出てきたように思う。
特にバンコクとパタヤやプーケットなどの人気都市でね。発展と共に仕方ないとも思うけど。
フィリピンは離島が多いせいか「ほがらか」な人が多く、なんならタイより「微笑んで」いる人が多い印象。
市場での値段交渉もカンボジアやベトナムに比べボッタクリ額が控えめ。(それでもプチぼってくるけどね)
それでもタクシーは全然駄目ですが。
ふらりと立ち寄ったバーでカウンター越しのお姉さんに「フィリピン人は米を沢山食べるね」と訪ねたら「Rice is Life」って自分で言って一人でずっとケラケラ笑ってた。
別に面白くないけど、ずっと笑ってるからこっちもその笑顔に釣られて笑ってた。
女子も可愛い。スペインやアメリカの血が濃いとかでスタイルはアジアトップクラスかと。気は強いけど。
個人的にベトナム≧フィリピン>タイです。まぁ全部好きですけどね。
そして、英語の使用率。
これはとても大きい。タイの地方やベトナムあたりだと英語が通じないことが多い。
フィリピンに関しては概ね英語が通じます。通じるというか流暢すぎてホテルの受付でヒアリングが追い付かないことが多々ある。
ホテルでのチェックイン時の説明など、どのホテルでも大体同じなので大方予測がつく。
よって最近は軽く聞き流すことが多い。それでも大半理解できる。
しかし、初めて東南アジアで「もう少しゆっくり話していただけますか?」とお願いしたことがあったほど。
どこでも英語が通じて、親切、女子可愛い。
文句なしです。
まとめ
「百聞は一見に如かず」という大昔から使い古された格言を体感した。
どんな場所でも先入観を捨てて、しかし最低限の警戒感は保持しつつ「実際に体験する」ってことがいかに大切かを身につまされるフィリピン滞在となりました。
これからも、海外滞在のローテーションに組み込んで更にこの国の深部までつっこんで体験していきたいと決意しました。
さいごに、「海めっちゃ綺麗」&「ナイトライフ超充実」
これが一番大切だったりもする。
関空から3時間45分で飛べるフィリピンという国が大好きになったってお話でした。
関連記事